面倒な職場の飲み会や連絡先の交換…好印象のまま「上手に断る方法」
断り方の基本とは?
次は、上記の考え方を前提に、相手と自分の気分を害さない断り方をマスターしておきましょう。 ここでおすすめしたいのは、より良い人間関係を築くためのコミュニケーションスキル「アサーション」です。 アサーションの土台となる4つの項目は…… ①誠実であること 自分の気持ちに嘘をつかず、認めること。その上で、相手に対しても自分と同じように誠実な態度で接する必要があります。 ②対等であること 立場や年齢が違ったとしても、相手も同じ人間です。必要以上に下手に出ず、相手を見下すこともなく、対等な姿勢で向き合うことが大切です。 ③率直であること 相手の顔色をうかがってしまって肝心なこと言えなかったり、回りくどい言い訳では、あなたの気持ちや状況が相手に伝わらない可能性があります。話をするときは、気持ちや状況を素直にきちんと相手に伝えることが求められます。 ④結果に自己責任を持つこと 先にもお伝えしましたが、相手が受け入れるか拒否するかは相手の判断であって、あなたの領域ではありません。自分と他人の領域を分けて考える、そして自分の責任において、自信をもって会話をすることが大切です。 お断りを入れる際は、この4つのことを心にとどめて接するようにしましょう!
実践編「上手な断り方」とは?
例えば、Sさんのような飲み会の誘いに毎回「行けません!」と即答したり、Oさんのようなプライベートな連絡先を教えて欲しいというケースに「無理です!」と冷たく返事してしまうなど、相手の気持ちを無視して一方的に断ってしまうと、関係がこじれてしまう可能性は高いでしょう。(それは皆さんわかりますよね!) そこで、やって欲しいのは「感謝+理由+提案」という流れを持った断り方です! 例えば、Sさんの飲み会の場合…。 まずはお誘いに対する感謝の気持ちを伝えます。 その後、断らなければならない事実と、今後の提案をしていきます。 「誘っていただきとても嬉しいのですが、実は、今はお金を貯めたいと思っていて、毎回参加することができそうにありません…(泣)。また来月、余裕が出来た時は是非参加したいです!」 というように、できるだけ明確な理由を入れて相手を不快にさせずに断るようにしましょう。 また、Oさんの場合は、2人の関係性にもよりますが、断る理由をきちんと相手に伝えることが重要となります。 「LINEはプライベートな友だちだけと決めているので、仕事関係の人は皆さんお断りしているのです。ごめんなさい!」 などと、相手に対して敬意ある態度で接すれば事情も理解してくれるでしょう。 ここは、“自分の意志を軸”に受け答えすることが大切です! 私も実際に、どうしても飲み会に参加できない時やお誘いを断らなければいけないことなど、たくさん経験してきましたが、「感謝+理由+提案」で悩まず断ることが出来るようになりました! あとは、決して嘘はつかないこと! きちんと事実を伝えることが自信をもって断れる理由になるからです! 相手にも誠意が伝わることでしょう。
ということで、 今回の合言葉は……
「断るのは悪いことではない! 大切なのは断り方!」です。 ではでは、皆さまのよき日々を願って……。