面倒な職場の飲み会や連絡先の交換…好印象のまま「上手に断る方法」
アラサー行動心理士 長谷川ミナです。 人間関係の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。よりよい社会人生活を楽しんでもらうために、行動心理学に基づいてお悩みを解決していくコーナーです。 本来の自分を出せずにモヤモヤ……! 「八方美人」を克服する方法とは?
今回は、「断り方」に関するお悩みについてお届けします!
職場の飲み会が頻繁にあるのですが、毎回実費で一人5000円以上のコース。 あまりに頻繁で、お金もかかるのでできるだけ参加したくありません。 でも、飲み会に参加しないことでイメージも悪くしたくないです。 うまく断るにはどうしたらよいでしょうか? (33歳・医療系事務・Sさん) また、こんなお悩みも。 職場の男性にプライベートで使用しているLINEアカウントを聞かれると困ります。 断るとその後の関係がこじれそうだし、だからと言って教えたくもないし……。 どう切り抜ければよいでしょうか? (27歳・IT事務・Oさん) お誘いを受けたものの、好印象のまま、どのように断ったら良いかわからない時ってありますよね。 特にお仕事女子は同じようなシーンに遭遇する方も多いのではないでしょうか? Sさんのように、飲み会に参加しないことでイメージが悪くなるのではないかと心配することや、Oさんのように断ることで関係が悪くなるのではないかと不安になることもあります。 でも、その場の雰囲気に流されて「いいですよ」と言ってしまい、あとあと後悔したり、ストレスの原因になってしまうのは避けたいもの! いずれにしても、“嫌な思い”をせず“好印象のまま”断ることができたら最高ですよね!
「断る」ってなぜ難しいの?
どうして、断ることがこんなにも悩ましいことなのか……。 その根底にあるには、「嫌われたくない」「認めてもらいたい」という自己の“承認欲求”が関係しているのです。 今回のようなケースは、どちらも自分にとって大切な職場の人だからこそ、より「嫌われたくない」「認めてもらいたい」と思う気持ちが強くなり、自分自身で断わりにくい状況を作り出していると言えます。 しかし、そのように考えてしまうのは、相手が“行動の軸”になってしまっている証拠なんです! 自分がやるべきことは、「誘いに対して『行きたいか、行きたくないか』を判断すること」「『LINEを教えたいか、教えたくないか』を判断すること」だけであって、あなたを「嫌いになる」「認めない」となどの評価は他者の課題です。 他者の考えにまで踏み込んでしまうと、いつの間にか他人に振り回されてしまいます。 他人の目を気にして生きることは、“悩みが増える”要因でもあるのです! まずは“自分の意志”を軸に考える勇気を持つことを心がけましょう!