清岡もえ、プレーオフ制して世界選手権へ パリ五輪代表の兄・幸大郎の活躍が「頑張る源に」…レスリング明治杯
◆レスリング 明治杯全日本選抜選手権 第3日(25日、東京体育館) 女子55キロ級で清岡もえ(育英大)が非五輪階級の世界選手権(10月・アルバニア)代表入りを決めた。初戦の準々決勝で内田颯夏(エリートアカデミー)に敗れたが、昨年12月の全日本選手権と今大会の優勝者による代表決定プレーオフで村山春菜(自衛隊)を3―2で破った。 4月の五輪アジア予選で、男子フリースタイル65キロ級の兄・幸大郎(三恵海運)がパリ五輪切符をつかんだ。自身は優勝した4月のアジア選手権で左膝のじん帯を損傷。練習ができない時期があり、大会前は不安で緊張に襲われていたが、兄から「いつも通りやれば絶対勝てる。自分を最後まで信じたら結果はついてくる」とLINEで励まされ、痛み止めをのみ、サポーターを巻いてマットに立った。 大会は初戦で姿を消す形となったが、厳しい代表争いを勝ち抜いた兄の姿を思い返し、夜の代表決定プレーオフへ切り替えた。プレーオフは昨年世界女王の村山に第1ピリオドで1―2とリードを許したが「最近は兄の活躍が自分の頑張る源になっている。兄も最後の最後にチャンスを手にした。自分も最後まで諦めなければ絶対に勝ち取ることができる」と強い気持ちで第2ピリオドに2点を奪い、逆転した。 自身はパリ五輪出場を逃したが、28年ロサンゼルス五輪を目指して再スタートを切った。今夏のパリ五輪は育英大で練習をともにする女子57キロ級代表の桜井つぐみ(育英大職)の練習パートナーとして、現地に同行する。その後に行われる世界選手権へ「私の一番の目標はロサンゼルス五輪の金メダル。それに一歩でも近付けるように金メダルを取りたい」と意気込んだ。
報知新聞社