【森山佳郎×岩本輝雄 スペシャル対談】元世代別代表監督がチームにもたらした変化 見据えるベガルタの未来
若手の躍動…与えられたチャンス
ー若い選手を積極的に起用している。未来の投資というのを意識しているように感じますが 「ベテランも力を証明してくれれば出す。ただ、力が互角なのであれば、若い選手を当然使う。一方、ベテランがそれを上回るパフォーマンスをしたらそっちを出したい。競争なので、どの選手にもチャンスがあると常々伝えています。このところ、名願が力を発揮して試合で何度かいい仕事をして、スタメンで抜てきした。チャンスは誰にでも転がっている。しっかりグラウンドで、練習で表現して、いい選手がいれば出場機会を勝ち取ることができる。全員が諦めることなく、自分にもチャンスがあると感じながらやってくれている。勝てているということもあるが、チームの雰囲気の良さの1つの要因かなと思っている。
感動を与えられる試合を
ーベガルタサポーターはご覧の通り素晴らしい。例年は負ければブーイングされることもあるが、今年はほとんどブーイングがない 「不甲斐ない試合をしたらそうなりますし、常々言っていますが、サポーターの皆さんを感動させるような。負けていたとしても、ひたむきに最後まで走る姿を見てもらいたい。負けていても最後までゴールに迫るような試合を。岡山戦が一番点差ついたゲームでしたが、そのゲームでさえブーイングはなかった。最後まで選手が諦めずに走って戦ってというところが見えたゲームだったことが要因では。順位が落ちてきたり、不甲斐ないような内容が見えたりしたら当然あると思うので、そうならないように頑張ります」
指揮官が見据えるベガルタの未来
ー12月、シーズン終了時点での目標は 「参入戦(プレーオフ)を戦うところまでは頭の中にある。当然1位、2位(自動昇格ライン)を諦めているということではないが、そこまでの力は正直ないと思っている。世界でもまれにみるような大混戦のきっ抗したリーグ。ライバルチームを見ても、簡単には勝たせてもらえないと思う。この参入戦ラインをしっかり見据えながら戦っていくのが現実的で、6位ギリギリでもいい。『引き分けでも昇格』よりも「勝たないと昇格できない」という方が、僕たちの性に合っている。チャレンジャーのマインドを持って戦えるかなと。最初から平均勝ち点1.7という数字も挙げてやってきている。そういう意味では、そこをしっかり狙っていきながら6位以内に入り、最後の1か月で参入戦の戦いをしたい」 (仙台放送)
仙台放送