【森山佳郎×岩本輝雄 スペシャル対談】元世代別代表監督がチームにもたらした変化 見据えるベガルタの未来
後半戦を戦い抜くために
ー前半戦、攻撃面で良かったところは。 「強力な個の力で解決してくれるアタッカーはいないので、リーグ戦序盤は6試合で4得点という苦しいスタートでした。一方で、序盤以降は1試合平均1.5点くらい取れています。まだまだクロスや中央のコンビネーションなどの質は足りない部分が多いですが、ボール保持率が上がってきていて、中央と外の使い分け、相手の目線を変えさせたりするようなところなど、攻撃のバリエーションは増えてきたかなと感じています」 ー得点が少ない点について。「後半もう1点行くぞ」でなく守りに入っているのか、それとも単純に追加点をとれないのか 「守りに入っているというのが現状です。1点リードしてからの戦いというのが大きな課題。 攻め込まれたとき、プレッシャー受けたときに、ボールをつないで打開していくという感じよりも、勝っているし危ないから、相手の背後に蹴っておこうみたいな選択になることがまだ多い。そこは勇気を持ってやっていこうと。ラスト10分ぐらいまでは守るよりも1点入れる方が勝利に近いよと選手に伝えています。一方で、守り切るところは、彼らの頑張る、頑張れるという良さでもある」
「育成」のための「補強」も?
ーセンターフォワード欲しいですよね、補強とか。 「欲しいですね(笑)それはどこのクラブでも」 ー清水も長崎も外国人アタッカー陣が強烈。そういう選手がいると、3点目4点目の可能性高まるのでは 「それはありますけど、自分も日本サッカー協会にいた人間。日本人のアタッカー、日本人を中心にした攻撃をという思いがあります」 ー押し込まれたらなかなか耐えきれていない。そこで1人で打開してくれる選手とかも今後、昇格には必要なのかなと思いますが。 「岡山に負けた時も、ルカオ選手にかなりやられました。大きくて速くて強い選手にうちのディフェンダー陣は苦戦しがちなので、普段の練習からそういう相手と対峙するという所も必要かなと思っている。普段対峙してないことで、ボールを奪いに行ったけど逆に突破される…。そういう経験をトレーニングからできればという側面では、ああいう選手が1人いるといいなとは思いますね」