石破内閣は思ったよりもしぶといかもしれない
■ピンチのときこその石破首相、長期政権に化けるかも? ということで、出だしから心配されていた石破さんだが、10月9日の党首討論では鋭いところを見せてくれた。特に立憲民主党の野田佳彦代表との40分にわたる「重量級」対決は、正直、聞きほれるくらいだった。いや、ドナルド・トランプ氏の登場以来、アメリカの大統領候補テレビ討論会は、まるで異種格闘技のようになってしまっている。それに比べると石破対野田の討論はなんと紳士的で、ちゃんとしたディベートになっていることか。
考えてみれば、今回は石破さんが5度目の挑戦で首相になり、野田さんが野党第1党の代表に返り咲いた直後というタイミング。お二人にとって最高の舞台となったのではないか。こういう対決をもっと見たいものである。 どちらが勝ったかと言えば、野田さんの攻撃をこととごく封じた石破さんに軍配を上げたい。時に理詰めで、時にエモーショナルに反撃する様子はさすがの雄弁家であった。正直、こういう安定感は、高市さんや小泉進次郎さんでは無理だろう。急に石破さんが総理らしく見えてきた瞬間であった。
思うに「ご祝儀相場」という感じではないけれども、自民党がピンチの今こそが石破さんの出番だろう。森山裕自民党幹事長と林芳正官房長官という「森林コンビ」の支えも強力だ。そして歴代の中曽根康弘、小泉純一郎、安倍晋三などの自民党長期政権は、いずれも反主流派から登場している。石破さんだって、意外と長期政権に化けても不思議はないのではないだろうか(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。
ここから先はお馴染みの競馬コーナーだ。13日は3歳牝馬クラシック3冠の最終戦、秋華賞(G1、京都競馬場・芝2000メートル)が行われる。 このレースにおける鉄則は、「オークス上位組は強し」である。となれば、オークス馬のチェルヴィニア(3枠5番)と2着で桜花賞馬のステレンボッシュ(8枠14番)は外せない。ただし、いずれも秋華賞に直行しているので、夏場の成長分は未知数である。 もう1頭、オークスで4着だったクイーンズウォーク(2枠3番)は、前哨戦のローズステークスを制したばかり。これも加えて3強の構図ができた。鞍上はそれぞれクリストフ・ルメール、戸崎圭太、川田将雅騎手と一流どころである。3頭のうち、どの馬に賭けるべきか迷ってしまう。