米国全域でトランプ反対デモ…就任前に大規模行進の予告も
9日(現地時間)、米国全域でドナルド・トランプ米次期大統領が予告してきた移民者の追放、堕胎規制などに反対するデモが続いた。 【写真】ドナルド・トランプ米次期大統領に抗議して行進しているデモ隊 英紙ガーディアンによると、同日、米ニューヨークのトランプタワーの前で、労働者や移民者の人権関連市民団体が行進を行った。青色の服を着たデモ隊は「ヘイトは米国を偉大にすることはできない」「私たちは帰らない」などのスローガンを叫んだ。 この日、首都ワシントンDCでは2016年トランプ第1期行政府発足を控えてつくられた「ウィメンズマーチ(女性行進)」のデモがあった。数百人余りが保守系シンクタンク「ヘリテージ財団」の前に集まり「プロジェクト2025(Project2025)」に反対する行進を行った。プロジェクト2025は、ヘリテージ財団がトランプ政権第2期のためにつくった政策提言集で、中絶薬物へのアクセス制限などの内容が盛り込まれている。 デモ隊は「選択権がないのに私の自由はどこにあるのか?」と書かれたプラカードを掲げ、堕胎権制裁に抗議した。ワシントン・ポストは「彼らは選挙の合法性に疑問を提起するために集まったのではない。代わりに女性の生殖権を制限しようとする動きに反対する意思を表明している」と伝えた。ペンシルバニア州ピッツバーグでも数十人が集まり、カマラ・ハリス副大統領の選挙スローガンだった「私たちは帰らない」と堕胎権支持スローガンである「私の体は私の選択」などを叫んだ。 反戦デモも続いた。シアトルでは、パレスチナ支持を意味する伝統的なスカーフ「 ケフィエ」をかぶった人々が街頭でデモを行った。ポートランド、シカゴでもトランプ反対デモがあった。 このような反対デモは来年1月の就任前まで続く見通しだ。ワシントン・ポスト(WP)によると、来年1月まで選挙、民主主義、堕胎権、ガザ紛争などに関連したデモの許可申請書が10件以上当局に受け付けられた。ウィメンズマーチなど市民団体連合は「ワシントン市民行進」という名前で就任式2日前の1月18日、大規模デモを予告した。彼らはデモに約5万人が参加すると予想した。