宋美玄先生に更年期を聞く「更年期なのか、他の疾患なのか」どう見分けたらいいのでしょうか?
オトナサローネ記事の取材をオンライン公開で行う「公開取材」のシリーズ4回目は、宋美玄先生にお話を伺う「更年期に私たちの体に起きる変化とその対策」です。 【画像13点】300種類とも言われる更年期症状、代表的なものは 更年期という時期の過ごし方、体に現れる変化、そしてちょっと気になる下半身まわりのことなど、読者からの生の声を宋美玄先生にズバリ質問。さらには、公開取材に参加してくれた皆様からの質問にリアルタイムで答える形で取材を進めました。 今回は「お寄せいただいたすべての質問にご回答いただく」ハードな公開取材でしたが、なんと60分で24もの質問に答えていただきました! 1時間の取材を12本の記事に起こし、丸ごとお届けする本連載。この記事は4本目です!
更年期障害と他の病気の見分け方って?
質問:49歳です。更年期症状がまだ出ていないのですが、今後なにかあったときに、更年期障害と他の病気を見分ける方法はあるのでしょうか? 宋先生:更年期なのか、違う疾患なのか、自分で見分けるのは難しいです。それぞれの診療科のお医者さんに見てもらって頂きたいです。 編集部:明らかに更年期、という症状はホットフラッシュくらいでしょうか? 宋先生:更年期のような症状が出てもPMSかもしれないし、指が痛くなったのは更年期じゃなくてリウマチかもしれない。どれもちゃんと診断する必要があります。 編集部:他の科で異常がなかった場合に、はじめて「更年期です」と言えるのですね。 宋先生:そうです。そしてこの方には、婦人科のかかりつけが必要だと思います。 編集部:自治体の婦人科検診に行ってみたりして、話しやすいお医者さんをみつけておくのが大切ですね。
閉経の予兆を知りたいです。また、うつを患っている場合、更年期のうつはどうなりますか?
質問:40歳、閉経の予兆を知りたいです。初潮が早かったのですが、計算できますか? そして、もうひとつ質問です。もともとうつを患っている場合、更年期のうつも要注意でしょうか。 宋先生:閉経の予兆は、生理の間隔が短くなってくることです。それが典型例で、予兆のひとつと考えていいと思います。また、初潮が早いと閉経が早まるわけではないです。 うつを患っている人はPMSが強く出たりしますね。更年期の症状の一つに精神症状があるので、うつは気をつけたほうがいいですね。 編集部:生理周期が短くなるのでなく、延びるパターンもありますか? 宋先生:最初は短くなって、そのあと延びるようになって、最終的にはなくなる。これが典型パターンです。 編集部:最初に乱れが起きることが多いということですね。急に止まる(閉経する)ことはあまりないのでしょうか? 宋先生:急に止まるのはないですね。半年くらい乱れて、止まっていくことが多いです。 4回目では「更年期障害と他の病気とを見分けるときに大切なこと」、そして「閉経の予兆」について教えていただきました。次回は「ホルモン補充療法はいつまで続けられるのか、がんのリスクはないのか?」ということについて教えていただきます。
オトナサローネ編集部 星雅代