【ジャパンオープン開幕直前SP】桃田賢斗本人が振り返る ジャパンオープン2018特別編「どうしても勝ちたい大会。途中から自分でも覚えてないぐらい興奮していた」
優勝したかったジャパンオープン。あの瞬間は鮮明に覚えている
足立:4月の代表引退会見では印象に残っている大会に2018年のジャパンオープンを挙げられていました。改めて、その理由を教えてください。 桃田:2016年に僕自身は謹慎が明けて、たくさん小さい大会を回らせていただいていました。やっと大きな大会に出られるようになってのジャパンオープンです。ただ、日本のファンのみなさんの前でプレーをするのは、とても不安でした。「自分が出ていいんだろうか」「僕がコートに立って応援してもらえるだろうか」と、ネガティブな考えもたくさんあったんです。でも、いざコートに立った時、本当にたくさんの方が応援してくれました。そのおかげで、いつも以上のパフォーマンスが出せてのジャパンオープン優勝です。本当に優勝したかった大会だったので、あの瞬間はすごく鮮明に覚えています。 足立:2018年は久々に出場したジャパンオープンでした。自分自身への期待感はありましたか。 桃田:もちろん、出るからには優勝したいという気持ちはありました。でも、それよりも、もっともっと違う感情が多かったイメージです。勝ち負けよりも、今の自分ができることを全部出し切ろうと思ってプレーをしていました。
足立:2018年は、復帰をしてからすごく調子が良かったシーズンだと記憶をしています。インドネシアオープンで勝って、世界バドミントンも優勝。ランキングもぐっと伸びたところでのジャパンオープンです。ご自身は、どれぐらいの状態だったのですか。 桃田:正直、自分でもすごく勢いがあると感じていました。でも、どこかでその勢いは止まる。調子がいい分、それも感じていたんです。世界バドミントン初優勝からのジャパンオープン。下手な試合はできないなとも思っていました。 足立:その結果、ジャパンオープンで優勝して、世界の一番上まで上り詰めました。世界のトップに立った瞬間の気持ちや達成感はどれぐらいありましたか? 桃田:世界バドミントンで優勝した時よりもうれしかったです。サーブを打つ前、「桃田、1本!」「桃田、頑張れ!」っていう声援がめちゃくちゃ聞こえていましたし、すごくパワーになりました。途中から自分でも覚えいてないぐらい興奮していたんですけど、うれしかったのは覚えています。それからやはり、勝ちたい大会で勝てたことは、すごく自信になりました。