ベテランは年齢だけで判断されがちだが、いつまでも試合に出続けたいのであれば、休むことなく練習し、結果で示すことだ!【張本勲の喝!!】
年齢からの衰え
43歳で現役最年長プレーヤーのヤクルト・石川雅規[写真=大泉謙也]
今週号は昭和生まれのベテラン選手を特集すると聞いたから、それに合わせた話をしよう。聞けば昭和生まれの選手は少なくなり、現役選手のほとんどは平成生まれだという。もうそんな時代になったのかというのが率直な気持ちだ。 私がベテランと呼ばれるようになったのは、東映の最後のあたりからだったと記憶している。私が高校を卒業して東映に入団したのは1959(昭和34)年のことだ。60年代は若かったこともあり、バリバリやっていた記憶がある。70年にちょうど30歳を迎えたが、その年に当時の日本記録でもあるシーズン最高打率(.3834)を記録した。そのあと数年後から、ベテランと呼ばれ出すようになった。 東映のチーム名が日拓ホームとなったのは73年のことだ。この年はパ・リーグで前後期制が導入された年で、私は後期から新監督となった土橋正幸監督の下、選手のほかにヘッドコーチと打撃コーチを兼任することになった。まだまだ選手一本で勝負したかったが、何かとお世話になった土橋の兄(あん)ちゃんに頼まれたら断ることはできない。周囲はすでに私のことをベテラン扱いするようになったということだ。 私が最初に力の衰えを感じ始めたのは・・・
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週刊ベースボール