佐賀フィールドナインV5 九州選手権秋季北部地区大会 日本ハム1位指名柴田獅子輩出の飯塚レパーズ準V 【フレッシュリーグ通信】
佐賀フィールドナインの大江心優汰がMVP 飯塚レパーズの北岡佑太は優秀選手
フレッシュリーグ九州硬式少年野球協会九州北部地区連盟主催の「FoseKift Cup第38回九州選手権秋季九州北部地区大会」(西日本新聞社など後援)が10月19、20、26日、福岡県飯塚市の筑豊緑地野球場などで行われた。 日本ハム1位指名・柴田獅子の後輩が奮闘【写真】 佐賀フィールドナインが決勝で飯塚レパーズを7―2で破って5年連続7度目の優勝を果たした。最優秀選手(MVP)に佐賀の大江心優汰(上峰中2年)、優秀選手に佐賀の久我海俐(大和中2年)と飯塚の北岡佑太(飯塚鎮西中2年)が選ばれた。大会は所属の13チームがトーナメント形式で争い、4強入りした福岡ウイングスと福岡アストロズの計4チームが来年3月に鹿児島県で開催予定の「第38回春季九州選手権大会」に出場。同リーグ九州南部地区連盟の代表4チームと頂点を争う。 ▽準決勝 福岡ウイングス 0000000|0 020000×|2 佐賀フィールドナイン (福)阿蘇―三好 (佐)久我、草野―野中蓮 ▽三塁打 広住(福) ▽二塁打 中村(福)大江、山崎(佐) 飯塚レパーズ 1020031|7 0020101|4 福岡アストロズ (飯)国友、瀧井―山本涼 (福)大神、水迫―濱口、大神 ▽三塁打 瀧井、山本涼、北岡(飯) ▽二塁打 岩屋(飯)有村、濱口(福) ▽決勝 飯塚レパーズ 0020000|2 221200×|7 佐賀フィールドナイン (飯)瀧井、仲野、山口―山本涼 (佐)草野、片山―野中蓮 ▽本塁打 大江、山崎(佐) ▽三塁打 片山、草野(佐) ▽二塁打 山本到(飯)野中豪(佐) 飯塚レパーズのリードオフマン北岡が、計4試合13打数7安打、打率5割3分8厘をマークして優秀選手に選ばれた。決勝では3打席無安打に終わったが、ダブルヘッダーの準決勝、福岡アストロズ戦では4打数4安打2打点の固め打ち。7―4で決勝進出に貢献した。 1回戦の第1打席に響かせた快音でチームを乗せた。オール筑紫ベースボールクラブ戦、先頭の初回に中越え三塁打。続く山口泰芽(二瀬中2年)の右前適時打で先制のホームを踏んだ。3番山本到茉(庄内中2年)も左前適時打で続くと、打者12人の猛攻で8点を挙げて14―2で4回コールド発進した。 昨年は外野手だったが「ソフトバンクの今宮選手のように堅実なグラブさばき」を目指して鍛錬、9月の新チームから「1番遊撃」を任された。毎日500回バットを振るなどして筋力、体力増強に励んでいる。 うれしいニュースがモチベーションを高めている。10月のプロ野球ドラフト会議で日本ハムにドラフト1位で指名された福岡大大濠高3年の柴田獅子投手(18)は4学年上の先輩。11月12日に仮契約を終え、チーム初のプロ野球選手が誕生した。直球は最速149キロ、打っては高校通算19本塁打。投打の「二刀流」が期待されている逸材だ。 柴田投手は時間ができると練習場を訪れ、ドラフト直前の10月中旬には後輩たちにキャッチボールの重要性を説き、「おなかに力を入れて真っすぐに立つ姿勢を保つことが大切」などと助言したという。北岡は「身近な先輩が憧れのプロになって本当にうれしい。僕たちも頑張って目指したい」と瞳を輝かせた。来春の本戦に向けては「しっかり準備して(佐賀に)雪辱を果たしたい」と力を込めた。
飯塚と佐賀のOB2選手プロ入り
10月のプロ野球ドラフト会議では、フレッシュリーグ出身2選手が指名された。日本ハム1位の柴田獅子投手(庄内中―福岡大大濠高)は飯塚レパーズOB。当日、飯塚市の庄内交流センターに選手や指導者たち約40人が集まり、くす玉を割るなどして祝った。楽天4位の江原雅裕投手(24=筑邦西中―天理高―国学院大―日鉄ステンレス)は佐賀フィールドナインOBでチーム3人目。決勝で先制2ランを放ってMVPに輝いた大江は「江原先輩のように社会人になっても夢を諦めない姿勢を見習ってプロを目指したい」と目標を掲げた。
西日本新聞社