「ディンプルの小さな所で打つと入る確率上がります」U-25世代ストロークセルフ解説/川崎春花
黄金世代、プラチナ世代、ミレニアム世代、ダイヤモンド世代…。世代の呼び名も増え、毎年のように新星が現れる女子ツアー界。彼女たちはどんな経歴を持ち、どんなスイングをしているのか。「U-25世代」の若手にスポットをあて、自分の打ち方をセルフ解説してもらった。 【画像】左から美涼さん、みうなさん、エイミさん
川崎春花がグリーン上で考えていることとは
女子プロ「U-25世代」特集の1回目は川崎春花だ。現在21歳の彼女は、竹田麗央、神谷そら、櫻井心那、尾関彩美悠らと同じ03年度生まれ。今季は2週連続優勝を含む3勝を挙げるなど、今まさに波に乗っている。ショートアイアンを得意としているが、涼しい顔でミドルパットをボコボコ決める印象も強い。そんな彼女のグリーン上のストロークの秘密とは…。
クロスハンドは「右手の悪さ」対策
―ストローク中どんなことを意識していますか? 昔から頭が動きやすい癖があるので、それだけは意識しています。「頭、動くな!」って。 ―ショルダーストロークなど肩を振り子に動かす意識とかはない? ないない。ないですね。一時は肩を意識することもありましたが、いろいろ意識しすぎても良くないんで。ストローク中はどこかを動かそうっていうのは無くて、「頭だけ動かさない」と思って振っています。
―ミスパットのときは頭が動いてしまっていると。 そうですね。あと、私が気にしているのは肩のラインを作ったら、そこから肩が前に出ないということですね。肩が前に出ると頭も動きやすいから。 ―前に出ない?肩を縦に動かすようなイメージということですか? そうですね。私の中のイメージですが、両肩のラインが決まったらそのラインの前に仮想の壁を作って、その壁に肩が沿うようにストロークしています。肩が前に出てフラットになると頭も動くし、悪いことしかない。でも、肩を縦に動かそうじゃなくて、仮想の壁に沿ってストロークしたら“縦に動いていた”というのが正しい表現ですかね。 ―そのほうが結果的に手を使わない? そうです。
―クロスハンドはいつからですか? ニチレイ(6月のニチレイレディス)からです。その前週のサントリーで予選落ちして、最後にパター練習していた時にちょっとクロスにしてみようかなぁって。 ―なんでクロスにしたんですか? 入らないから…(笑)。でも、ほんと右手が強くなっていたんで。クロスにすれば右手が使えなくなるかなって。しかもちょっと左右の手を離して握っているんです。 ―確かに。スプリットで握っていますね。 はい。特に理由はないんですが、クロスに握ろうと思ったときに、なんか自分の中でこういう(手を離す)イメージでした。でもちょっと離したほうが振りやすかったんです。 ―クロスだと右手がいい意味で使えなくなる? そうですね。右手はなおかつ、右ひじを曲げて持って、グリップエンドぎりぎりを握っています。ちょっと絞った感じになるので、これだと右手はあまり使えません。左手は伸びきっているわけではないけど、まあまあ伸ばしています。