J1札幌、退任のペトロヴィッチ監督が有終の美 来季J2も「必ず1年でJ1に戻ってくるという姿勢を示した試合だった」
◆明治安田J1リーグ▽最終節 札幌1―0柏(8日、札幌・大和ハウスプレミストドーム) J2降格が決定している北海道コンサドーレ札幌はホームで柏を1―0で退けた。試合後、今季限りで退任するミハイロ・ペトロヴィッチ監督の退任セレモニーが行われた。 7シーズンに渡り、指導してきた知将は19位に終わったシーズンを「サッカーの世界は非常に厳しく、やはり結果がすべて。皆さんの後押しがありながら降格してしまった。その責任は監督である私にある」とわびた。 札幌でのラストマッチはただならぬ思いがあった。「サポーターの皆さんにたくさん残念な思いをさせた。応援してくれた全ての皆さんに今日は何が何でも勝利を届けなければいけないという思いで戦った」と明かした。 試合は前半5分のMF近藤友喜のゴールを守り切り、1―0で快勝した。12月1日の前節・広島戦でJ2降格が決まっていたが、「彼らの戦いは、来季必ず1年でJ1に戻ってくるという姿勢を示した試合だったと思う」とねぎらった。 今季限りでチームを去るが、「私はユーゴスラビアで生まれ、内戦で国がなくなった。札幌が私にとっての故郷と思っている。また、いつかここを訪ねたい」と愛着を改めて語った。 最後に大観衆を前に「皆さんは日本一のサポーターだと思っている。これまで通り、クラブを応援し続けて下さい。来季はJ2の厳しい戦いが待っているが、J1に戻っていく、その後押しをお願いしたい」と呼びかけ、「皆さん愛してます」と結び、盛大な拍手で送り出された。
報知新聞社