【高価な再塗装?】世紀のスポーツカー&ドリームカーである「メルセデス 300SL ロードスター(W198)」の再塗装価格は高い?それとも安い?
300SLのスペアパーツはもちろん高価
いくつか例を挙げてみよう。オリジナルのステアリングホイールは約1万2,000ユーロ(約204万円)、インテリアのトリムストリップは1本約2,000ユーロ(約34万円×10本以上)、オリジナルのジャッキは6,000ユーロ(約102万円)、ワイパーブレードは3,000ユーロ(約51万円)、そして伝説の3リッター直列6気筒エンジン(M198)は約40万ユーロ(約6,800万円)もする。
専門家による解体の後、クルマは塗装工場に運ばれた。同時に、クロームメッキされた窓枠は改修のために送られ、バンパーサポートはオーバーホールされ、小さな部品は交換され、「300SL ロードスター」が最終的に完璧な状態になるようにすべての部品がチェックされた。 約5週間後、車は3月末に「デイヴィッド ファイネスト スポーツ カーズ」に戻ってきた。そして4月、私たちが2度目のワークショップに入ったとき、クルマはほとんど見分けがつかなくなっていた。組み立てが進み、完成に向けてチームは入念な作業を行っていた。
組み立ては、大人向けのレゴのようなものだが、ここでのミスは許されない。忍耐力に加え、器用さも要求される。小さな部品には家庭用のピンセットが必要なこともあった。
費用は5万~10万ユーロ(約850~1,700万円)
しかし、最終的に重要なのは結果であり、それは印象的なものだ。数ヶ月のワークショップの後、「300SL ロードスター」はまるで新車のようになり、夏に向けて初出撃の準備が整った。「300SL」の現在の市場価値を考えれば、部分的な修復を含む再塗装に5万から10万ユーロ(約850~1,700万円)の費用がかかったとしても、オーナーは納得できるはずだ。
もし彼がオリジナルカラーの「セメントグレー(DB186)」に塗装していたら、ロードスターの価値はさらに高まり、塗装代は価値の上昇によって吸収されただろう。しかし、夢のクルマに常識は関係ない。
Jan Götze