【高価な再塗装?】世紀のスポーツカー&ドリームカーである「メルセデス 300SL ロードスター(W198)」の再塗装価格は高い?それとも安い?
メルセデス・ベンツ 300SL ロードスター(Mercedes-Benz 300SL Roadster):メルセデス 300SL ロードスター(W198)のオーナーが、再塗装に5万ユーロ(約850万円)を支払う。
今やメルセデス 300SL ロードスターは軽く100万ユーロ(約1億7,000万円)以上する貴重なクラシックカーだが、果たしてその値段は高いのか安いのか? 「メルセデス 300SL(W198)」はドリームカーであり、非常に貴重なクラシックカーである。長い間、ガルウイングはロードスターよりも高値で取引されていたが、近年は価格が若干収斂している。 とは言え、実質的に120万ユーロ(約2億400万円)を下回るものはない。
しかし、もし夢の車が希望の色で市場に出回っていなかったら?ハンブルクのある裕福な企業家はこの疑問に直面した。彼が見つけたのは1962年製の「メルセデス 300SL ロードスター」で、ディスクブレーキ付きの後期型(269台しか現存しない)。状態も良かったので彼は購入を決意した。ただ一つ問題があった。ボディカラーが彼の好みではなかったのだ。そこで彼は、この貴重なロードスターを純正色の「ブルーグレー(DB166)」に再塗装することにした。
世紀のスポーツカー
「メルセデス 300SL」は自動車工学の象徴であり、「世紀のスポーツカー」と呼ばれるにふさわしいモデルである。1954年から1957年にかけて、伝説的なガルウィングモデルであるクーペが1,400台製造された。当時の新車価格は29,000ドイツマルク(約253万円)で、「300SL」の価格は「VWビートル」の約7倍だった。今日では100倍といったところか。 そして1957年、「300SL ロードスター」が発表され(わずか1,858台しか製造されなかった)、70年近く経った現在でも、通の間ではより魅力的なクルマとして扱われている。エアコンがないこともあり、「300SL」界では「クーペは飾って置くためのクルマ、ロードスターは運転するためのクルマ」と言われている。
赤い「300SL ロードスター」は、購入時すでに走れる状態だった。実際、レストアされていないこの個体は、機関の状態も非常によく保たれており、数十年にわたって定期的に整備されていた。しかし、新しいオーナーは明るいボディカラーに満足していなかった。「300SL ロードスター」には新しい色が必要だったのだ。