【衆院選】山口2区 自民前職と立憲民主元職の一騎打ち 党幹部が次々来訪
衆院選で立憲民主党元職平岡秀夫氏(70)と自民党前職岸信千世氏(33)の一騎打ちとなった山口2区は与野党の攻防が激しさを増している。両党は党幹部を相次いで投入。とりわけ新たに全域が選挙区に入った周南市では論戦や批判合戦が熱を帯びている。 衆院選山口1~3区の立候補者一覧(計9人の略歴) 「必ず政治改革を断行する」。立憲民主党の小川淳也幹事長は18日、周南市のJR徳山駅前で平岡氏と街頭演説に立ち、力を込めた。自民党の裏金問題を非難し、「悪いことをしたら責任を取れということ。(自民党は)逃げ切ることしか考えていない」とし、政治資金の透明化の必要性を力説した。 相手陣営を意識して世襲批判にも時間を割いた小川氏。報道機関の取材に2区を「象徴区」と表現し、重要視する考えを示した。23日に同市である平岡氏の個人演説会には野田佳彦代表も来援する予定だ。 21日には、小川氏と同じ徳山駅前に自民党の森山裕幹事長が立った。裏金問題を謝罪し、「ルールを守る」と強調。「野党は政権交代とおっしゃるが、どことどこの党が一緒になって、こういう政策をやるというのを示していない」と批判した。岸氏の手を取り、「将来がある青年だ」と聴衆にアピールした。 報道機関などの情勢調査で接戦が伝えられる中、党はてこ入れを図る。この日は阿部俊子文部科学相も同市の企業での演説会に来援。20日には小林鷹之元経済安全保障担当相も岩国市で演説し、支持を呼びかけた。
中国新聞社