衣装は自前、在阪局初の女性アナウンサーカレンダー、その後の反応は?
1月も間もなく終わり、書店や文具店などのカレンダー販売スペースも小さくなってきた。そこで、ふと昨秋に関西で「在阪放送局では初めて」とされる女性アナウンサーカレンダーを大阪のABC朝日放送が販売し話題になったことを思い出した。その後の反応はどうだったのか。「初めてならでは」の苦労話や撮影時のようすについて、同局担当者やアナウンス部長に話しを聞いてみた。
スタジオで2日間にわたって撮影
「最初に話しが来た時、やったことがなかったんでどうだろうと考えた」と語るのは、制作を担当した同局コンテンツ事業部業務担当部長の寺田伸さんと同ビジネス戦略部課長の山口聡さん。カレンダー制作を手がける「ハゴロモ(本社=東京都千代田区)」から提案を受け、アナウンス部に相談。すると「在京局などがやっていることも気になっており、やりたい」と前向きな意見が多く、制作することになったという。 同社からは「大阪色を出したい」という依頼があり、大阪城などでの撮影も検討されたが、悪天候での撮影延期などのリスクは、テレビやラジオの仕事を抱える女性アナたちには厳しい注文。結局はスタジオで2日間にわたり撮影するという形式をとった。
衣装は各女性アナウンサーの「自前」
撮影に同行した山口さんは「初日の撮影は午前8時半からでした。早朝番組を終えた乾麻梨子アナがテンション高くやってきましたが、私たちは眠くてしょうがなかったですね」と撮影時を振り返る。しかも、今回の撮影衣装は各アナ「自前」。「自前で2パターンお願いします」と依頼したんですが、ある女性アナは「関西の女性アナはお笑い要素を求められるけど、カレンダーは静止画で写してもらえるので、衣装はどうしようか迷いました」と話したという。だた、どの女性アナも楽しんで撮影に臨んでいたという。 そんな苦労の末、手作り感満載のカレンダーは完成。女性アナが自ら出かけ、書店などでサイン入りのものを販売するなどしたところ行列もできた。 その結果、1部2100円で売られたカレンダーは先週末までに2460部を売り、ほぼ完売状態になったという。寺田さんは「2000部売れたら良いと言われていたのでよかったと思っています」と胸をなでおろす。