J1オフの「ベスト補強」厳選 昇格組が実力者獲り…7クラブの新戦力が“当たり”の予感【コラム】
J1クラブ、オフのベスト補強7選手を独自厳選
来シーズンに向けて、Jリーグの各クラブは着々とチーム編成を進めている。2024年内に公式リリースされている移籍動向の中から、筆者がJ1で「これは来る!」と思った補強の7選手を厳選した。(文=河治良幸) 【写真】現役の日本代表MFが交際宣言した元トップアイドル 「色気がすごーい」最新ショット ◇ ◇ ◇ ■菅 大輝(MF/北海道コンサドーレ札幌→サンフレッチェ広島) 札幌のユース出身で、2種登録としてプロデビューした2016年から9シーズン、札幌一筋だった。19年のE-1選手権で日本代表のキャップを踏んだこともある実力者で、ここ数年は“ミシャ式”と呼ばれる3-4-2-1の左ウイングバックと左センターバックをこなしてきた。大柄ではないが身体が強く、推進力のある攻め上がりから左足のクロスとパンチのあるミドルシュートで決定的な仕事もできる。広島のシステム、戦術に間違いなくフィットしそうで、もし左ウイングバックで主力に定着できれば、東俊希をインサイドに回すケースも多くなりそうだ。 ■畠中槙之輔(DF/横浜F・マリノス→セレッソ大阪) 東京ヴェルディのアカデミーでスキルを磨き、2018年の夏から加入した横浜FMで日本代表に招集、2度の優勝に貢献するなど、センターバックの主力として一時代を築いた。セレッソ大阪のアーサー・パパス新監督とはアンジェ・ポステコグルー監督時代に2年間、苦楽をともにした間柄で、戦術的なキーマンになることは間違いない。右利きだが左足の技術も高く、もともと左側のセンターバックを得意としていたが、時間をかけて感覚のズレを克服し、現在はどちらのセンターバックでも遜色ないプレーが可能となっている。 ■浅野雄也(MF/北海道コンサドーレ札幌→名古屋グランパス) 浅野拓磨(マジョルカ)を兄に持つアタッカーで、左足のシュートを武器とする。サンフレッチェ広島時代はチャンスメイカーの色合いも強かったが、札幌では1年目から決定力が開花して、12得点を記録。札幌では“シャーク”の愛称が付いた。フランクなキャラクターで、ファンサービスでもサポーターと気さくに会話している姿が印象的だ。今年はチーム事情もあり、右ウイングバックでの出番も多く、怪我にも泣かされた。新天地の名古屋ではシャドーがよりメインになるかもしれない。森島司などタレントはいるが、浅野と同じタイプはいないので、間違いなくプラスになる。 ■福田湧矢(MF/ガンバ大阪→東京ヴェルディ) 大畑歩夢(浦和レッズ)や植中朝日(横浜F・マリノス)と同じ小倉南FCの出身で、弟は湘南の新鋭FW福田翔生。スピードと運動量を兼ね備えたサイドアタッカーで、最近のG大阪ではサイドハーフのイメージも強いが、宮本恒靖監督(現・日本サッカー協会会長)が率いた2019、20年シーズンには左右のウイングバックで、存在感あるプレーを見せていた。怪我の多さが最大の敵で、真のブレイクを阻んできたところでもある。翁長聖と宮原和也が主力の左右ウイングバックで主力になれるだけのポテンシャルはあるが、怪我なくシーズンを戦えるかが成功の鍵だろう。