40歳代おひとりさま「貯蓄ゼロです。平均でみんないくら貯金していますか?」
40歳代に入ると、それまでより一気に老後を身近に感じはじめるものでしょう。 おひとりさまだとそれまで貯蓄や老後などあまり考えていなかったけれど、徐々に考えはじめるという年代かもしれません。 【円グラフ&シミュレーション結果】40歳代おひとりさまの貯蓄分布と「月3万円」預貯金vs積立投資でシミュレーション(出所:金融広報中央委員会など) たとえば老後を65歳からとする場合、40歳では残り25年間です。 ただあと25年間あると思っても、老後資金のように大金になる場合には、長い年月を立てて積み立てていく必要があります。 何もしないままでは、あっという間に年月のみが経ってしまいがち。早くから貯蓄計画を立てて実践することが大切です。 貯蓄額の目標を立てる際に目安となるのが、同年代の貯蓄額でしょう。 自分と同年代の周囲がどれくらい貯蓄を保有しているかを知ることで、具体的な貯蓄の目標金額を決めやすくなります。 今回は金融広報中央委員会の資料をもとに、40歳代・単身世帯の貯蓄額をみていきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【40歳代・ひとり世帯】貯蓄ゼロは何パーセントか
40歳代・単身世帯で「貯蓄ゼロ」の人はどれくらいいるのでしょうか。 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」より、40歳代・単身世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【40歳代・ひとり世帯】の貯蓄ゼロ(非保有)の割合 ・35.8% ●【40歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:657万円 ・中央値:53万円 貯蓄ゼロ(非保有)は約3割強となりました。 他の金額帯の中でも貯蓄ゼロが最も多く、中央値は53万円となっています。
【40歳代・ひとり世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか
次に、同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。 ●【40歳代・ひとり世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1045万円 ・中央値:374万円 貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、平均は1000万円を超え、より実態に近い中央値は300万円を超えました。 貯蓄保有世帯のみでみると最も多いのは「100万円未満」が23.1%で、貯蓄を保有している人でもおよそ4人に1人が100万円未満ということになります。 一方で、貯蓄を1000万円以上保有する人は31.2%。 同じ40歳代のおひとりさまでも個人差が大きいのです。