『虎に翼』「優三さん役が太賀さんでよかった」主人公・寅子役の伊藤沙莉が怒涛の8週・9週を振り返る。印象深かったシーンは
現在NHKで放送中の伊藤沙莉主演・連続テレビ小説『虎に翼』。数々の困難を乗り越え、日本初の女性弁護士となった伊藤演じる主人公・猪爪寅子だが、この2週間は、妊娠によって仕事をあきらめ、戦争で大切な人を亡くし…とつらい出来事が続く展開となった。 【写真】「虎は千里を走る」お守りに込めた思いは届かず…… * * * * * * * 独身では弁護の依頼を任されないからと、「仕事のため」に優三と結婚したはずの寅子だったが、優三の気持ちを知り、本当の夫婦になっていく。愛する娘も生まれたが、仕事はやめざるを得なくなり、終戦間際、ついに優三にも赤紙が来た。 数々のつらい出来事の中、優三との結婚を機に、愛する人との幸せを感じる瞬間も多くあった。色々な感情が渦巻く寅子をどんな思いで演じていたのか。 主人公・寅子を演じる伊藤沙莉さんのオフィシャルインタビューが発表された。 まず、依頼人の嘘、同士の離脱、恩師からの言葉に弁護士を辞め、出産するも戦争で優三は出征…と怒涛の展開となった第8週の内容について、
「寅子にとっては理想や夢が打ち砕かれて、試練と挫折の連続。演じていてとてもつらかったです。 やっと弁護士になれたのに辞めることになったり、やっと恋をして相手を大事に思えるようになったところで戦争へ行ってしまったり。いろいろなものを得ると同時に、失っていく週でした。 1週目の第5回(4月5日放送)で、お母さんのはる(石田ゆり子)が予言のように『でも、(弁護士に)なれなかったときは?』『なれたとしても、うまくいかずその道を諦めることになったときは?』と寅子に問いかけていましたが、まさしくその通りになって。寅子としては一番悔しい展開だったと思います。 つらいことも多かったですが、優三さん(仲野太賀)との愛が深まり、すごく幸せなときもありました。その幸せな時間があまりに短いという切なさも、物語としては好きなんですよね。」 と、仲野演じる優三との幸せな時間についてもコメント。優三を演じる仲野太賀との掛け合いについては、 「ご本人にも何度伝えたか分かりませんが、本当に優三さん役が太賀さんでよかったと心から思いましたし、互いにそうした言葉を掛け合ううちに、より絆が深まりました。 太賀さんはお芝居についていろんな提案をしてくれながら、私の考えを整理させてもくれて。 特に第8週で寅子として演技が自然とできたのは、優三さんが太賀さんだったというのがとても大きかったです。改めて振り返ると、演じていてすごくいい時間でした」 と、コメントを寄せた。
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