袴田さん捜査「捏造の事実など得られず」 静岡県警も検証結果を公表
1966年に静岡県清水市(現・静岡市清水区)でみそ製造会社専務一家4人が殺害され、強盗殺人罪などで死刑が確定していた袴田巌さん(88)が再審で無罪になった事件をめぐり、静岡県警は26日、当時の捜査に関する事実確認の結果を公表した。 【写真特集】袴田巌さん 58年後の無罪 なぜ死刑囚にされたのか 公表結果によると、再審判決で捏造(ねつぞう)と認定された5点の衣類について、元捜査員から聞き取りをしたところ「捏造をうかがわせる具体的な事実や証言を得ることはできなかった」と指摘。ただ、捏造がなかったことを示す証言なども得られなかったとした。 聞き取りをした元捜査員らはいずれも当時若く、捜査の中心的な立場にいなかったうえ、証拠の管理など5点の衣類に関わる捜査活動を担当していなかったという。
朝日新聞社