混み合う函館山 夜景の時間制を本格検討 満足度低下阻止へ早期実施にらむ
函館山(334メートル)山頂展望台が夜間に混み合う現状を踏まえ、函館市は新年度、展望台での夜景観賞に時間制を導入する検討を本格化する。眺望が良い展望台前列の客を、一定の人数ごとに短時間で入れ替える案などが想定される。国内外で知られる観光名所・函館山の夜景は、多くの来訪者が滞留し、満足度低下が指摘されている。北海道の「オーバーツーリズム(観光公害)」を象徴する場所にもなっており、市は周辺環境の整備も進め、混雑緩和に力を入れる。
早期実施を視野に、新年度に具体策を詰める。時間制が導入されれば、函館山では初めて。新たな展望エリアの整備も模索しており、市の第三セクター・函館山ロープウェイとも協議する。 市は本年度内に、展望台の混雑状況を最寄りの路面電車の停留所などで確認できるシステムも稼働させる。時間制と併せて、どこまで効果を上げられるかを見極める。