生活がどんどん便利になる!~「日本流」アマゾンの全貌
荷物が多すぎ!ドライバーが悲鳴~「2024年問題」をどうする?
現在、日本が抱える重要な問題にアマゾンが動き出していた。 その一役を担うのが、東京・品川区で牛乳配達店を営む服部玲介さん。商売は厳しく、「昔に比べて売り上げは3~4割減りました」と言う。牛乳を宅配してもらう家庭が減り、売り上げは下降の一途だった。 朝4時からの配達は8時で一区切り。ここでいったん空き時間になるが、戻ってきた服部さんの店には大きなケースに入った荷物が届いていた。服部さんはアマゾンから荷物の配達を頼まれているのだ。 「『この日は何個にしてください』『この日は休みます』と言えば聞いてくれる。ノルマがないからいい」(服部さん) 空き時間を使って、配達した分だけ稼げるという仕組み。最近は「置き配」の注文が約8割。商品を置いて写真を撮り、配達済みの報告をすれば任務完了となる。 物流業界の人手不足は深刻化しているが、これに拍車をかけるのが「2024年問題」。国が4月からトラック運転手などの時間外労働の上限を年間960時間に制限するため、ますます人手が足りなくなると言われている。 そんな中でアマゾンが始めたのが「アマゾンハブデリバリー」という取り組み。服部さんのような牛乳店や生花店、理容室など地域の個人商店と手を組み、新たな配送網を作っているのだ。 ~村上龍の編集後記~ 1964年香港生まれ、家族との会話は広東語だったが、中学では英語。大学の就職課にあった求人票でP&Gの中途採用が。P&Gのアジア部門に財務の仕事が。拠点は神戸、赴任が決まった直後「Windows95」発売、ネットビジネスへの関心が。ネットへの興味が抑えきれなくなる中、あるネット企業が人材を募集。ネット書店アマゾン。従業員はわずか60人程度。日本の書籍の流通制度に立ち向かったのは、そんな男だった。ジャスパー・チャンは国際人だ。自慢したりはしない。だが武器としている。 <出演者略歴> ジャスパー・チャン 1964年、香港生まれ。1986年、香港大学工業工学部卒業。1987年、P&G入社。2000年、アマゾンジャパン入社。2001年、社長就任。 ※「カンブリア宮殿」より
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