ユニオンSG、終盤に追いつきローマとドロー…EL未勝利が続くも町田浩樹は存在感を放つ
ヨーロッパリーグ(EL)のリーグフェーズ第4節が7日に行われ、ユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー)とローマ(イタリア)が対戦した。 3シーズン連続でELを戦うユニオンSGは、ここまで1分2敗を記録。現時点で未勝利と苦しいスタートを切っており、ノックアウトステージへのストレートインに向け勝利必須の状況となっている。対するは、ここまで1勝1分1敗のローマ。EL連勝を目指す“ジャッロロッソ”との一戦に、ユニオンSG在籍4年目となる日本代表DF町田浩樹は3センターバックの左で先発した。 試合は、立ち上がりからホームのユニオンSGが主導権を掌握する。開始早々の2分には、ハーフライン右でボールを受けたロス・サイクスが浮き球のミドルパスを供給。ステファン・エル・シャーラウィのクリアをアナン・ハレイリが回収し、右サイドから斜めにドリブルで切り込む。バイタルエリアまで運んだタイミングで左足を一閃。シュートは強烈な勢いでゴール方向に飛んだものの、わずかに枠の上へと外れてしまった。 攻勢を強めるユニオンSGは、17分に右サイドでフリーキックを獲得。キッカーを務めたチャールズ・ヴァンホーテが右足でアウトスイングのクロスを蹴り入れる。ゴール正面へ送られたボールに、飛び込んできたサイクスが頭で反応。マーカーを弾き飛ばしながらヘディングを放つが、ボールは枠を捉えることができない。 一方のローマも、時間経過とともに本来のリズムを取り戻す。だが、安定したプレーを見せる町田がローマ右サイドの攻撃を完封。29分にはポゼッションを行うローマが左から右に展開し、ボックス右角でボールを受けたトンマーゾ・バルダンツィが縦にスルーパスを出す。スピードに乗ってオーバーラップしてきたジャンルカ・マンチーニが突破を試みるが、動きを読み切った町田が激しいタックルで対応。ボディコンタクトを制して侵入を許さない。 そんななか、後半最初の決定機は52分にローマの右サイドから作られる。高い位置でボールを奪ったゼキ・チェリクがクアディオ・コネに繋ぎ、ドリブルで持ち運んだところを相手に倒される。こぼれ球をバルダンツィが回収すると、細かいタッチでカットインしながらシュート。しかし、左足で放った一撃はゴール左ポストに直撃した。 すると、62分にローマがスコアを動かす。左サイドで得たコーナーキックは相手にクリアされ、セカンドボールの先に待ち受けていたコネのキックもミスとなる。それでも再び相手のクリアをコネが拾い、エル・シャーラウィを経由して左サイドのロレンツォ・ペッレグリーニにパスが渡る。右足に持ち替えてクロスを送ると、マンチーニがGKとの競り合いを制してヘディング。アウェイのローマが先制に成功した。 リードを許したユニオンSGも、77分にゲームを振り出しへと戻す。右サイドでコーナーキックを奪取すると、ヴァンホーテが右足で大外にクロスを供給。ケビン・マック・アリスターが片手で相手を抑えながら頭で合わせ、ボールはゴールに吸い込まれた。 結局、そのまま試合は1-1で終了。互いに勝ち点「1」ずつを分けあった。次節は28日に行われ、ユニオンSGはアウェイでトゥエンテ(オランダ)と対戦。ローマはアウェイでトッテナム(イングランド)と対戦する。 【スコア】 ユニオンSG 1-1 ローマ 【得点者】 0-1 62分 ジャンルカ・マンチーニ(ローマ) 1-1 77分 ケビン・マック・アリスター(ローマ)
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