ラフォーレ原宿から発信・リアル店舗で出会う、新しいクリエイティブと才能
「愛と狂気のマーケット」は、他の店舗と比べるとどこか違う。さまざまなクリエイターが参加しているという理由もあるが、整然とした店舗というよりも、90年代後半の手作り文化を彷彿とさせるような熱が店内にこもっている。店舗作りで特に意識していることなどはあるのだろうか。 「綺麗に整理整頓された売り場はあらゆるところにあるので、逆に、人の『生』っぽさ、クリエイターさんが不在でも、その熱が伝わるようなマーケットを目指しています。 また、同じジャンル・テイストのブランドさんはあえて集めず、店内を歩き回っていただくことで、あらゆるジャンル・テイストに触れていただき、新しい『好き』との出会いがあればと考えています」
ラフォーレから広がる、クリエイティブに満ちた愛と狂気
ラフォーレのB0.5Fへ向かうと真正面に、愛と狂気のマーケットのネオンと文字が目立つ。 平成の終わりから沸々と感じていた物足りなさや、令和に入ってから続く不安を打ち砕くようにその看板は存在する。愛と狂気のマーケットはただ過去の原宿を模倣するのではない、「原点回帰」だ。 「原宿」というクリエイティブな街において、物事の出発点に帰り、初めて経験したときの気持ちを思い出すことは、刺激のあるクリエイティブとの出会いだったり、自身を表現する服飾、または、自らの手で作り上げるアートだったりする。 最後に愛と狂気のマーケットを運営して肌で感じていることを神田さんに聞いてみた。 「お客様には、若い方には『原宿っぽい』『この場所、すごい!』というようなコメントをいただき、40代・50代の方には『懐かしい』『昔の原宿はこうだった』と言っていただけてとてもうれしい限りです。 特に40代・50代のモノづくりをされている先輩方が、揃って『おもしろいこういうお店がどんどんなくなっていって、つまらなかったからとてもよい』とコメントしてくださっていることがとても有難いですね。 また、クリエイターの皆さんには、『こんなにクリエイター想いの売り場はない』と言っていただけていて、今後もしっかりとクリエイターさんや企業様にとって、有意義な出品となるよう、愛と狂気のマーケットを育てていきたいと考えています」