富士フイルム「X-T50」が魅せる新たな世界。フィルムシミュレーションダイヤルの効能とは
「スマホ全盛時代になぜカメラで写真を撮るのか」という、答えのない問いを探るべく、前回に引き続き、フォトグラファーの田中さんとFUJIFILM(富士フイルム)「X-T50」を通して考えます。 【アイテム画像を詳しく見る】 さて、今回は「X-T50」に新たに搭載されたフィルムシミュレーション(※)ダイヤルを活用し、富士フイルムならではの多彩なカラーサイエンスを体験していきます。 (※撮影意図に合わせてコントラストや色味などを、ボタンひとつで調節できる富士フイルム独自の機能)
■写真の可能性を広げる「フィルムシミュレーション」
「X-T50」の軍艦部には、フィルムシミュレーションを変更するためのダイヤルが搭載されています。このダイヤルのおかげで、どのフィルムシミュレーションに設定しているかがひと目で分かります。 実は、筆者も富士フイルムの「GFX50S」というカメラを使用しているのですが、これほど手軽ではなかったので、フィルムシミュレーションはあまり活用していませんでした。 フィルムシミュレーションの変更はダイヤルを回転させるだけ。ゆえに、積極的に試したくなります。 さらに、変更時のエフェクトも凝っており、カメラ内で解説が見られます。撮影中でもダイヤルを回転させながらその都度フィルムシミュレーションの効果を確認できるので、いちいち覚えなくて大丈夫。
■撮影した写真は専用アプリと連携すれば即SNSにアップロード可能
「FUJIFILM XApp」を使ってカメラと接続すれば、スマホへ簡単に写真を取り込めます。 その際、明るさの調整をはじめとする画像の加工はできませんが、フィルムシミュレーションを駆使して撮影した「X-T50」の写真であれば、撮って出しでも十分に“SNS映え”することでしょう。 ちなみに、写真の取り込み以外にもカメラのリモート撮影や機材の状態確認ができます。シャッター回数など、カメラの細かな情報まで確認できる点も魅力的。直接撮影には関係ありませんが、カメラ好きとしてはこういった細部にもワクワクします。 ほかにも、カメラやレンズのファームウェアアップデートや設定の保存など、便利な機能が多数備わっています。