ラグビーW杯20日開幕 日本代表が会見(全文)目標はベスト8
ワンチームをつくる上で心掛けたことは?
NHK:NHKのナカムラです。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチに伺います。あらためてになるんですが、この日本代表はワンチームというテーマを掲げてここまで来ました。このワンチームをつくる上でジェイミーヘッドコーチが心掛けたこと、もしくはとても苦労したことなどがあれば教えてください。そして、現在のワンチームの達成度はヘッドコーチが当初想定した以上のものが出来上がっているんでしょうか。 ジョセフ:そこまで苦戦したというところは思っていないですね。やはりチームづくりにはこういう苦戦というか、いろいろ時間が掛かるということをしっかりと自覚しているので、ただ、でも初年度ですけれども、2015年であそこまでの成功を収めたチームのあとに選手たちが何名か引退したり、あとは不参加を表明した選手たちがいて、そしてあとは新しいコーチングチームになったということなので、やはり選手たちがこのチーム、そしてこの首脳陣たちがどういうふうなチームづくりをするかという、そこの方向性のところを理解するのに若干、時間が掛かりましたけれども、非常に今はタイトなチーム、結束力が高くなっていると思います。 最も苦戦したのが何かというと、やはりトップリーグ明けてからスーパーラグビーをやって、そして6月、11月のテストマッチもやりながら、それを繰り返しながらテストマッチに勝たなければいけないというところ、そこが最も苦戦したところですね。
今回は十分な時間を設けることができた
そして代表としては、今年は初の試みで完全に選手たちを1年間コントロールできるということがありました。その中でしっかりとしたプログラムを設けて、年間通してどういうふうに選手たちを強化していくかというプランを作ることができました。以前もご説明したように、まずは選手たちに休暇をしっかりと与えて、そして8カ月掛けてストレングスとコンディションのところを強化してきました。今まででしたらやはりテストマッチが始まる1カ月前、ないし何週間か前に集まって急速にそこを強化しなければいけなかったんですけれども、今回は十分な時間を設けることができました。 そして、どこでワンチームがしっかりとつくられたのかどうかというのを評価する1つの指標としては、選手たち、コーチ陣、そしてマネジメントも含めしっかりと意思統一できているかどうかというところだと思います。やはり同じ絵を見て自分たちの役割をしっかりと徹底して理解しているので、皆の考えが共有できているというところでワンチームかどうかというのが分かると思います。 司会:ありがとうございました。このあとメディアオポチュニティーの時間を設けております。全員そろっての記者会見は以上で終了とさせていただきます。最後にフォトセッションに入りたいと思いますので、準備に今しばらく時間をいただきたいと思います。それでは少々お待ちください。 (完)【書き起こし】ラグビーW杯20日開幕 日本代表が会見