【近距離モビリティ】福岡空港で新タイプの電動車いす貸し出し 折りたたんで車に積んで観光地での利用も 10月から
FBS福岡放送
こちらは「近距離モビリティ」と呼ばれる新しいタイプの電動車いすです。10月、福岡空港で貸し出しのサービスが始まります。高齢者や障害のある人がもっと旅行しやすくなればと、さまざまな工夫が施されています。 ■吉原美樹記者 「国内線到着出口のすぐ横にある観光案内所で予約が始まったのが、近距離モビリティのウィルです。」 福岡空港に登場した近距離モビリティ「ウィル」。10月に有料の貸し出しサービスが始まるのを前に9月5日、報道陣向けの試乗会が行われました。
■吉原記者 「レバー1つで、前に行くことも後ろに行くこともできます。自由自在に方向転換もできます。」 ウィルの操作は、手元にあるレバーを動かすだけです。最大速度は時速6キロで、早歩きと同じくらいの速さです。付属のバッテリーを充電すれば、20キロまで走行可能だということです。 道路交通法では車両ではなく歩行者と同じ扱いになるため、運転免許は必要ないといいます。簡単に折りたたむことができ、車に乗せて持ち運んで観光地で乗ることも可能です。
空港でウィルを貸し出す狙いについて、担当者に聞きました。 ■WHILL 法人レンタル事業本部・杉浦圭祐 本部長 「これがあるって知っていたら、おじいちゃん連れてきたのにと言われるんです。自分はお留守番でいいよ、行ったはいいけどベンチで待っているから、みんな回っておいでよというふうになってしまっていた方々が、ウィルがあることで自分で自立して操作して動けますので。」 高齢者や障害がある人の負担を減らし、旅行の可能性を広げる新たなサービス。今のところ、10月1日から貸し出されるのは1台で、一日4000円で利用できます。