夜の天文館に70連4755人繰り出し「ヨイサ、ヨイヤサー」 鹿児島の秋を彩る「おはら祭」始まる あす3日本まつりには128連1万585人が参集
鹿児島の秋の風物詩で南九州最大の祭り「おはら祭」が2日、鹿児島市の天文館一帯で始まった。初日の夜まつりでは、そろいの浴衣や法被をまとった70連4755人が涼風に吹かれながら息の合った踊りを披露し、街を活気づけた。3日に本まつりがある。 【写真】息の合った動きで夜の繁華街を練り歩く踊り連=2日午後7時半すぎ、鹿児島市金生町
最後のかごしま親善大使となった18代の上田尚佳さん(29)、小田原千裕さん(22)の退任式の後、午後7時半に「おはら節」で総踊りがスタートすると、一帯は一気に祭りのムードに包まれた。 市役所前-高見馬場の電車通りに繰り出した踊り手は「ヨイサ、ヨイヤサー」のかけ声に合わせ、約1時間元気いっぱいに踊り続けた。おごじょ太鼓や鹿児島民謡会が演奏で盛り上げ、沿道からも見物客が手拍子で応援した。 家族5人で見物に来た城南小学校1年の神野彩葉さん(6)は「夜に見るのは初めて。踊りも練習してきた。衣装がかっこいい」と目を輝かせていた。 本まつりは3日午前10時20分~午後3時25分。128連1万585人が踊り、2日間で総勢256団体1万7590人が参加する予定。周辺は交通規制がある。 おはら祭には今回から、踊り連参加を拒否できる規約が設けられた。昨年の祭りに世界平和統一家庭連合(旧統一教会)鹿児島家庭教会が参加、振興会事務局の市に抗議が寄せられたことなどを受けた措置。教団は今年も参加を申請、振興会は規約に基づき拒否した。
南日本新聞 | 鹿児島