インフルエンザ警報入り 静岡県内、注意報からわずか1週間で急増
静岡県は27日、インフルエンザについて直近1週間(16~22日)の定点医療機関1カ所当たりの患者数が38・14人となり、国が定める警報入りの基準値30人を超えたと発表した。注意報(基準値10人)を発令した前週の11・47人からわずか1週間で急増した。警報入りは記録が残る2002年以降で3番目に早い。 例年は1月中旬から2月上旬頃に警報入りすることが多く、過去の平均で警報レベルは2カ月続く。地域別の定点当たりの患者数は東部が54・44人と最も高く、西部29・72人、中部28・14人と続く。県内の1日の推計患者数は5400人。幼稚園や小中高校など98の園や学校が学級閉鎖した。全国値も42・66人となり、警報レベルに達した。 年末年始を控え、鈴木康友知事は定例会見で「旅行先や帰省先ではこまめな手洗いと人混みでのマスク着用、咳(せき)エチケットを励行してほしい」と呼びかけた。 年末年始に受診できる医療機関は医療情報ネット(ナビイ)から検索できる。受診に迷った場合は、15歳未満は「#8000」、15歳以上は「#7119」で電話相談できる。 新型コロナウイルス感染症は定点当たり6・31人の発生があり、前週の4・49人から増加した。地域別は東部7・62人、中部6人、西部5・19人。 マイコプラズマ肺炎は定点当たり1・3人で、前週の2・8人から減少した。
静岡新聞社