50代、婚礼タンスを「捨てたい」と思ったら。3ステップで後悔のない選択を
大物家具や家電など、手放したいと思いつつ、なかなか手を出せないものってありますよね。ESSEフレンズエディターのメンバーで整理収納コンサルタントの奥田明子さんは、長年捨てるかどうか悩んでいた婚礼タンスを50歳になって手放しました。ただ、一筋縄ではいかず、捨てるまでに気持ちやものの整理に約半年かかったと言います。今回は、奥田さんが婚礼タンスを捨てるまでの流れを3ステップで紹介します。
ステップ1:婚礼タンスをもつ理由を考える
今回はタンスを捨てるお話ですが、大前提として今タンスを活用している方はそのまま使ってOKです。絶対に捨てなくてはいけないものではないですし、捨てる理由もありません。 ただ、使っていないものばかりが入っているなら、そのタンスはもう必要ないかもしれません。とくに、年齢を重ねて子どもが独立したり、暮らしを小さくしたいと考えたりしている場合は検討してもいいかもしれませんね。 まずは、手を動かす前に頭の中の整理から。今の暮らしにタンスが本当に必要か、捨てる前に考えてみることから始めましょう。 私の場合は、2階にあったタンスを娘に残したくない、タンスがなくても十分に収納があることから、処分を検討しました。
ステップ2:タンスの中のものを整理する
タンスを捨てると決めたら、次はタンスの中のものを見直します。 洋服、アクセサリー、下着類、バッグ、シーツ、タオル、子どもの学用品、日用品、貴重品などさまざまなものが入っていると思います。1日15分程度、引き出しひとつ分、もしくはアイテム別など、少しずつ進めます。 見直しがすんだら、今までタンスに入れていたものをどこに収納できそうか、検討してみましょう。移動先が決まったら、そこにあるものの整理もあわせておすすめします。
ステップ3:ものの移動、収納の見直しをする
中のものの整理まで終わったらもうひと踏ん張り。新たな収納スペースに、今までタンスに入っていたものを移動させます。タンスだけ捨てて中のものが出しっぱなしだと、なんのための処分かわかりません。 わが家の場合は、タンスの中には洋服やアクセサリー、バッグ、仕事に使うプロジェクターやテキスト類を収納していました。もともとある程度は整理していましたが、この機会にいま一度必要なものを吟味しました。 その結果、ある程度ものが減ったので、洋服やアクセサリー、バッグはクローゼットへ移動。 しかし、仕事用の収納がたりなかったので、キッチンで使っていた無印良品のスチールラックを移動させて使うことに。 その代わり、2階の仕事部屋(タンスがあった部屋)で本棚として使っていた小さなスチールラックを1階のキッチンに移動しました。 ラックは小さくなりましたが、問題なく使えています。このように、今ある収納グッズが使えることがあるので、購入を検討する場合はある程度ものの整理が終わってからがおすすめです。
タンスを手放した後はすっきり
婚礼タンスを処分した日は、なんだかとてもさびしく申し訳ない気持ちがありました。今までものをたくさん手放してきましたが、いちばん大きな決断でした。しかし、この先も悩み続けることを考えるなら、捨てると決断したことは後悔していません。 整理収納を学んでから12年、ものはただもっているだけでは意味がなく、上手に使って私や家族の暮らしを快適にすることがなによりも大切だと強く思います。より快適な暮らしのために、少しでも参考になったらうれしいです。
奥田明子