4代目ジープ グランドチェロキーには先代モデルとは違った力強さがあった【10年ひと昔の新車】
ボディ剛性の高さがしっかりとした走りに現れている
しかし、それでも新型グランドチェロキーの走りはかなりいい。試乗して一番最初に感じたのは、ボディ剛性の高さだった。ねじれ剛性を146%高めた成果は、しっかりとした走りに現れている。 3.6L V6エンジンにパワー不足を感じない。加速フィールはよく、力強さもある。ただ、この力強さは先代モデルとは違った種類のもので、先代が300psオーバーの有り余るV8パワーで重厚感あるものだったのに対して、新型はキビキビとした軽快さを持つ力強さである。 これにはエアサスペンションも貢献していて、ちょっとした荒れた路面などほとんど意に介せずに走ってしまうという懐の深さなのだ。今回はオフロード性能をテストできなかったが、オンロードのポテンシャルは確実に、そして大きくレベルアップしていると言っていいだろう。 ところで気になる実燃費だが、残念ながら今回の試乗ではデータを取ることができなかった。次の機会にはぜひとも計測してみたい。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:島村栄二)
ジープ グランドチェロキー リミテッド 主要諸元
●全長×全幅×全高:4825×1935×1770mm ●ホイールベース:2915mm ●車両重量:2200kg ●エンジン:V6DOHC ●排気量:3604cc ●最高出力:210kW(286ps)/6350rpm ●最大トルク:347Nm/4300rpm ●トランスミッション:5速AT ●駆動方式:4WD ●車両価格:523万円(2011年当時)
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