【65歳以上】貯蓄平均は2414万円。老後に経済的な心配がない人は68.5%に
65歳以上の老後生活。収入はいくらもらえる?
65歳以上の貯蓄実態では、貯蓄ができている人とできていない人の「貯蓄格差」が生じていることがわかりました。 もし老後資金がなくても、年金収入が多ければやりくりは可能です。重要となる年金収入の実態について見ていきましょう。 2023年12月25日に公表された厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、厚生年金・国民年金それぞれの平均受給額を見ていきます。 ●厚生年金の平均月額 厚生労働省の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金(※国民年金の年金月額を含む)の平均受給額は「14万3973円」となりました。 会社員や公務員が加入する厚生年金は、現役時の加入期間や年収によって受け取れる金額が決まります。そのため、個人差が大きくなるのが特徴です。 ・男性の厚生年金 平均年金月額:16万3875円 ・女性の厚生年金 平均年金月額:10万4878円 上記のとおり、男女差があるのも押さえておけるといいでしょう。 女性は出産や介護でキャリアチェンジする方も多く、正社員で定年まで働き続ける方は男性よりも少ないのが現状です。 また、働き方が多様化する中で独立・開業する方もいるでしょう。現役時の働き方が、将来受け取れる年金月額に大きく影響することは留意しきたいですね。 仮に会社員として40年間平均的な年収を稼いでいた方は、上記の金額がおよその老後収入の目安となります。 ●国民年金の平均月額 厚生労働省の同資料によると、国民年金の平均受給額は「5万6316円」となりました。 国民年金は、原則20歳以上60歳未満の方が加入する公的年金のため、厚生年金のように受給額に大きな差はみられません。 ・男性の国民年金 平均年金月額:5万8798円 ・女性の国民年金 平均年金月額:5万4426円 大きな男女差も見られません。 自営業等で厚生年金に加入していなかった方は、将来受け取れる国民年金は約5万円から6万円が目安になるでしょう。 国民年金だけ老後生活の生活費をまかなうのは現実的に難しいため、それぞれが独自に老後対策をしているものです。