スタッドレスタイヤは「5000円以下」から「5万円以上」まで価格差が大きいようです。安いものと高いものの違いは何ですか?
冬の到来に備えて、スタッドレスタイヤへの履き替えを検討している方もいるでしょう。冬に必須のスタッドレスタイヤですが、販売店やインターネットなどで調べてみると、5000円以下のものから5万円以上のものまであり、価格差が非常に大きいことが分かります。 安価なものから高価なものまでさまざまなタイヤが販売されていますが、安いタイヤと高いタイヤの違いは何でしょうか。当記事では、ノーマルタイヤとの違いや価格差による違い、スタッドレスタイヤの選び方、なるべく安く買う方法などを詳しく解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
スタッドレスタイヤとは?
株式会社ブリヂストンでは、スタッドレスタイヤについて「鋲(びょう)を打ち込んでいないタイヤ」と説明しています。冬用タイヤのスタッドレスタイヤは、氷点下でも柔らかさを保つゴムが使われており、タイヤ表面には深くて太い溝が多数設けられていることから、雪が積もった道や凍った路面も安全に走行することが可能です。 スタッドレスタイヤが普及する以前は、タイヤにびょうを打ち込んだスパイクタイヤが主流でした。しかし、乾燥した道路を走ると路面を削り粉じん公害を引き起こすことから、「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」の施行に伴い、平成3年以降は製造販売が原則禁止となっています。
スタッドレスタイヤとノーマルタイヤの違い
冬タイヤであるスタッドレスタイヤと、夏タイヤとも呼ばれるノーマルタイヤの違いについて、住友ゴム工業株式会社(ダンロップ)は「ゴムの質」を挙げています。冬に用いられるスタッドレスタイヤは、雪が積もった道や凍った路面でも、安定した走行を実現しなければなりません。そのため、氷点下を超えるような低温環境においても、柔らかさやしなやかさを保つ性能を持っています。
安いタイヤと高いタイヤは何が違う? 選ぶ際のポイントも解説
冒頭でも述べた通り、販売店やインターネットではさまざまな価格帯のスタッドレスタイヤが売られています。なるべくコストは抑えたいところですが、安いタイヤと高いタイヤは何が異なるのでしょうか。タイヤの価格を決める要因は複数ありますが、性能が高いモデルは高価になるのが一般的です。また、有名タイヤメーカーの最新のモデルも、比較的高価になります。 ただし、一番高価なモデルが最善というわけではなく、性能とコストのバランスを考えて選ぶことが重要です。走行環境に応じて、最適なモデルは異なります。例えば、積雪路面や凍結路面を走る機会の多い方は、コストより雪上性能や氷上性能を重視すべきです。一方、降雪は年数回で乾いた路面を走ることが多い方は、性能とコストのトータルバランスを考えた方がいいでしょう。