奈良の唐招提寺 新年へ「守護札」準備
新年を間近に控え、奈良市五条町の唐招提寺で25日、正月三が日に参拝者に授与する「千手観音守護札」の準備が行われた。お札は縦8センチ、横2.5センチ。千手観音の梵字(ぼんじ)と真言が書かれ、開運と所願成就を願う。 [写真]正月三が日に参拝者に授与される「千手観音守護札」=25日、奈良市五条町の唐招提寺
この日は僧侶2人が境内で作業。「ボテ」と呼ばれるわら束に、竹串に挟んだお札を丁寧に差していった。守護札を差したボテは金堂の千手観音(国宝)の前に置かれ、各日午前8時30分から1日2000枚をめどに授与する。 同寺の松浦俊昭副執事長は「利他の精神を重んじる鑑真和上にちなみ、世界安寧に目を向けて多くの方に持ち帰っていただけたら」と願っていた。