佐々木朗希(23歳)のメジャー移籍に“モヤモヤ”が残る理由…ロッテ入団5年でポスティングを容認したのは何故? その背景には何があったのか
大谷と佐々木の大きな違いとは
それはプロ5年目のオフという時間的な問題ではない。大谷だって5年目のオフに移籍を果たしている。ただ、大谷と佐々木の大きな違いは、やはりチームで残した実績である。 大谷は日本ハムの5年間で85試合543回を投げ、打者としても403試合で1170打席立っている。大谷以外でも山本は在籍7年で172試合897回を投げて70勝をマークした。しかし佐々木は5年間、実働4シーズンで64登板、投球回数は394回3分の2にしか過ぎない。何より大谷も山本もその活躍でチームのリーグ優勝に貢献し、ファンに日本一の歓喜を届けた。 だから日本ハムファンもオリックスファンも、2人のメジャー移籍を心から祝福して送り出せたのである。 だが、佐々木の移籍にはそこにモヤモヤが残る。 もちろんチームが優勝できるか、できないかは佐々木1人の責任でもないし、佐々木1人の力でなるものでもない。ただ優勝できなくても、佐々木がしっかりフルシーズン働いて、それなりの実績を残していたら、ファンの受け止め方も少し違っていたのではないだろうか。ファンはもちろん選手を応援する。ただファンが究極で求めているのは、やはりチームが勝つことである。そのために選手に頑張ってもらいたいから、スタンドから声を嗄らすのである。
ファンが怒るのは当たり前
ファンクラブの会員となり入場料を払って球場に足を運び、グッズを買い求めて応援するファンは、プロ野球球団にとって完全なステークホルダーと言える。昨オフの契約更改から佐々木の移籍を巡るゴタゴタ劇は続き、ファンの間でも大きな議論の的となってきた。その中で球団が本当に主導権を握って今回の判断をしたのであれば、そうしたステークホルダーの思いを踏み躙ったことになるのではないだろうか。 そう考えればファンが怒るのは、当たり前なのである。 だが、そこでどうしても浮かび上がってしまうのは、果たして本当に球団が主導権を握って、今回の移籍容認までの道筋があったのかということである。 そうではないのではないか、という声を複数の関係者から聞いた。 「ロッテは来年、必ず佐々木のメジャー移籍を容認します」 昨オフの契約更改時の騒動の最中に、こう語る人がいた。 根拠はその人が聞いた佐々木の母など親族が経営する会社の役員を務める人物の発言だった。その発言とはウワサとなっている入団時の密約についてだったという。
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