佳子さまが30歳に「誰もが安心して暮らせる社会に」被災地や障害者に寄せる思い 誕生日迎え1年を振り返る【全文】
6月
「第71回産経児童出版文化賞」の贈賞式に出席されました。 お言葉では、大賞を受賞した小惑星・隕石の図鑑をはじめとする受賞作それぞれに感想を述べられました。その後、障害、家庭や経済の状況、図書館へ行くことの難しさなどにより、本を買ったり借りたりすることや、本を読むことに困難を感じている人が、読書を楽しみやすくなる環境を整備するための努力が行われていることをお話されました。 そして、このような取組が実を結び、多様な本がより多くの人たちの手に届くこと、誰もが様々な方法で隔たりなく読書をできる社会になることを願われました。 続いて、作者や翻訳者、編集者と懇談され、個性的な作品を生み出す工夫や、その実現のために注がれた努力などについてお聞きになりました。 「第25回記念東京都障害者ダンス大会ドレミファダンスコンサート」に出席されました。様々な種類のダンスや演奏を、ポンポンを持ってリズムにのりながら、参加者と一緒に楽しまれました。終了後には、参加者となごやかに懇談されました。
7月
静岡県で開催された「第58回全日本高等学校馬術競技大会」の開会式に出席され、競技をご覧になり、全国から集まった選手を応援されました。 また、事前に宮邸で説明を受けられた上で「静岡県立静岡がんセンター」を訪問されました。患者や家族の気持ちに沿った対応、がん体験者の悩みや負担についての調査分析などが行われていることを、たいへん重要なことと受け止められました。 そして、多様な専門家がそれぞれの専門性を高め、力を合わせて患者や家族の支援に取り組んでいることに、敬意を表していらっしゃいました。 子どもや家族との交流も、深く心に残っていると伺っております。
8月
福島県を訪問され、「第13回日本アグーナリー(国際障がいスカウトキャンプ大会)」に出席されました。 「アグーナリー」では、大きなドーム作りや夕食の配膳など、参加者と交流されたことを嬉しくお思いでした。 また、国や地域、言語、障害など、背景や状況の違いを超えて共に活動する場の大切さを改めてお感じになりました。 併せて、「福島県立博物館」と「会津若松城」を見学され、福島県の歴史や文化の一端に触れられました。 その後、只見線(福島県会津若松駅と新潟県小出駅を繋いでおり、2011年の豪雨による被害から復旧し、2022年に全線再開された鉄道路線)を盛り上げる活動をしている方々とお話されました。 その際に受け取られた手作りの旗を振りながら、夏の深い緑に囲まれた「第一只見川橋梁」を走る列車をご覧になりました。地域を大切に思い行動する方々の熱い思いをお感じになりました。 「第41回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席されました。 開会式では手話でお言葉を述べられ、高校生の手話によるスピーチをご覧になりました。 出場者が自身の経験を振り返り、考えをまとめ、色々な工夫をしながら努力してきたことを感じられ、一人一人が伝えたいことをしっかりと受け止めていらっしゃるご様子でした。その後、出場者となごやかに懇談されました。