下北沢の物件人気にかげり…新たに候補に上がるのは?2025年最新の住宅トレンド5選
LIFULL HOME'Sが、2025年の住宅トレンドワードを発表した。新たな年の幕開けとともに、暮らしを見直す参考にしたい。 【全画像をみる】下北沢の物件人気にかげり…新たに候補に上がるのは?2025年最新の住宅トレンド5選
地方に広がる「ローカル億ション」
2024年に目立ったのが、全国各地で億ション(販売価格が一戸一億円以上の分譲マンション)が増加したことだ。億ションがある都道府県は2020年は18か所だったのに対し、2024年5月には33か所と大幅に増えていることが分かる。 要因としては、富裕層やパワーカップル&DINKsの増加、インバウンド需要の拡大などが挙げられる。富裕層やインバウンド需要が全国的に拡散し、地方圏の政令市や県庁所在地などを中心に億ション販売が拡大。売れ行きも好調だという。 2025年以降も全国的な地価の上昇および建設業・運輸業での人件費の上昇、円安によるマンション建設資材の高騰などが想定され、コストプッシュ型の新築マンション価格上昇が続くとみられている。
賃料の安さを重視した「ずらし駅」
生活と交通の利便性がやや劣るものの、賃料が安価な駅近くに住む「ずらし駅」の人気も高まっている LIFULL HOME'Sによると、2024年は「下北沢」周辺の賃貸物件への問合せ数は前年比割れしている一方で、隣接した東北沢駅・世田谷代田駅周辺などへの問合せ数は増加している。 物件価格の高騰の影響で、ターミナル駅や知名度の高い駅周辺よりも、賃料の安さを重視して済む場所を決める人が増えていると言えそうだ。
闇バイトで意識が高まる「住まいの防犯投資」
2024年に大きな問題となったのが「闇バイト」。報道では高齢者の住宅を中心に、下見をするような行動もみられたとのことから、住宅の防犯への意識も大きく高まった。 LIFULL HOME'Sが実施した調査では、直近1年間で住宅購入意向者の約約8割が「防犯への意識が高まった」と回答したほか、闇バイトによる強盗・住居侵入の報道で、住宅購入意向者の3割が一戸建てから集合住宅へ希望を変更したという。警視庁の発表では、窓や玄関が戸建て侵入窃盗で狙われやすいとしている。2025年も引き続き防犯意識が高まる年となりそうだ。