トランプが《性格反対》の石破に心を開く「たった一つの可能性」…!ゴルフよりも重要視されている「2人の意外な共通点」
石破もトランプも「カルヴァン派」
安倍元首相は、ゴルフを通じてトランプ大統領との友情関係を強め、日米関係の緊密化に貢献した。石破首相は学生時代にゴルフ部に属していたとはいえ、ゴルフが趣味だという話は聞かない。私も国会議員時代に、石破とゴルフをしたことはない。そのため、石破は、トランプと良好な関係を築けないのではないかという心配の声も聞かれる。 しかし、「キリスト教の国」アメリカでは、ゴルフよりも宗教、とりわけキリスト教が重要である。石破家は曾祖父の時代からキリスト教徒である。石破もトランプも堅信礼を受けた長老派の信者である。 長老派は、16世紀の宗教改革者ジャン・カルヴァンの流れを組むプロテスタントである。トランプは、「今は無教派のキリスト教徒」と自称しているが、それは、選挙で福音派の票を獲得するためである。 石破がトランプと会談する時に、自分がプロテスタントで、長老派の信者であることを伝えれば、トランプは必ず心を開いてくれるはずである。ゴルフよりも遙かに強力な武器である。 神が、トランプを、アメリカを、そして日米関係を祝福してくれることを共に祈ることができる盟友となろう。
舛添 要一(国際政治学者)