全英女子OP3日目に渋野日向子が「66」猛チャージで首位と5打差2位タイ浮上…大会公式サイトが「ブハイに最も近い挑戦者」
最終18番(パー4、424ヤード)の2打目は、グリーン右に構えるガードバンカーに転がり落ちる寸前で止まった。アプローチを約2.5メートルに寄せ、パーで締めた3日目に「危なかったけど、すごくいい終わり方でした」と再び笑顔を浮かべた。 ホールアウト後の第一声が「5番ホール以降が本当に長かった」だったように、風の方向や強弱を計算しながら、思考回路をフル回転させて3日目を通過した。4つのバーディーを奪い、ボギーがゼロだったバックナインの好感触は最終日にもつながる。 渋野がラウンドを終えた時点で単独2位だったが、予選を首位で通過したチョン・インジ(27、韓国)が意地を見せて並んだ。もっとも、3日目を1アンダーで終えたチョン・インジを含めて、上位陣のほとんどがスコアを伸ばせなかった。 例外が5アンダーで回った渋野と、8バーディー1ボギーの7アンダー64で回り、単独首位に立ったブハイとなる。そして、2日目にも1イーグル5バーディー1ボギーの6アンダー65で回っているブハイとのツーサムで、渋野は最終日の最終組を回る。 2日間でスコアを13も伸ばしたブハイとは、いい意味での“縁”で結ばれている。 渋野が成し遂げたあまりにもセンセーショナルな勝利とともに、スマイリング・シンデレラの異名を世界中へ知らしめた2019年の全英女子オープン。3日目と最終日を渋野と同組で回り、5位に入ったのがブハイだった。 後に“壁ドン”と称された強気のロングパットで優勝を決めた瞬間。まるで自分の勝利のように両手を突き上げ、ともに喜んでくれたブハイとの同組を「すごく楽しみな組み合わせになりますね」と歓迎した渋野は、5打差についてこう言及している。 「風が吹くとまだまだ何が起こるかわからないですし、その位置(最終日の最終組)でプレーできるのが本当に久しぶりなので、明日は楽しみながら、それでいて悔いが残らないように、自分のプレーをして頑張りたいと思います」 大会の公式ホームページも「ブハイに最も近い挑戦者」として渋野の名前をあげた。男子を含めて、日本人選手でまだ誰も達成していない海外メジャー2勝目へ。歴史を変える戦いは、7日午後3時50分(日本時間同11時50分)にスタートする。