「弱点は耐久性」佐々木朗希の“早期MLB挑戦”に韓国紙が異論「日本とは比べ物にならない。フルでこなせるのかは疑問だ」
自身の夢を叶えるべく大きな一歩を歩み出した佐々木朗希。マイナー契約しか結べない23歳段階でのメジャー挑戦を決意した若武者への世論は何とも厳しい。 【動画】日本人最速の165キロを記録!凄みを増した佐々木朗希の広島戦のピッチングの映像 11月9日にロッテからポスティングによるMLB球団への移籍に向けた手続き開始が発表された佐々木。もっとも、現時点での移籍が双方にメリットにあるものとは言い難い。というのも、MLBの労使協定で決まった25歳以下の国際選手獲得の際のルールにより、契約金や年俸も含めて保証は年間500万ドル(約7億2500万円)に制限される。そのため、球団が譲渡金も少額となるのだ。 「一度しかない野球人生で後悔のないように」と強い覚悟を示した本人のコメントもあり、米メディアは「日本のセンセーション」「令和モンスターがやってくる」と歓迎ムードいっぱい。佐々木の挑戦を好意的に報じた。一方でプロ入り以来、一度も規定投球回を満たさずに渡米する右腕に厳しい指摘がないわけではない。 とりわけ辛辣なのは韓国メディアだ。「弱点は耐久性だ」と断じる日刊紙『世界日報』は、「シーズン最多のイニング消化は22年の129.1イニングに過ぎず、24年も111イニングと一度も規定投球回に達したことがない」と問題点を列挙。熾烈な環境に佐々木が適合できない可能性もあると指摘する。 「日本の先発ローテーションは6人で回るが、メジャーは5人体制だ。過酷な日程と移動距離が日本と比べものにならない。果たして佐々木がケガを抱えながらシーズンをフルにこなせるのかは疑問だ」 佐々木が再三にわたってコンディションや身体の脆さを露呈してきたのは、隠しようのない事実だ。その点については球団公式サイト上で吉井理人監督が「未完成な部分は正直、まだまだあります」と指摘する所にも表れている。 特大のポテンシャルがメジャーに行くことでどう変化するのか。小さくない逆風を受ける佐々木に対する目は、1年目からかなりシビアなものになりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]