「先生も言いたいこと言えない」性教育で悩む教育現場 背景に“性交は一律に教えるものではない”はどめ規定「もっと踏み込んだほうがいいと思うことも」保健師が唱えるイマドキの性教育
自分を守るため「NO」と言うのは立派な権利
そしてもう1つ、包括的性教育で大切なことが、NOと言う権利。嫌だと言えることが自分を守るためにはとても大切になります。 (講演する大石真那さん)「境界線、NOという権利、そして同意が日常生活においても大切ですし、(嫌と言われたとしても)嫌だというのはあなたのことを嫌いなわけではなくて、そのときその瞬間、提案されたことが受け入れられないだけ。なので、相手が嫌だと言ったときの気持ちを受け入れる練習をちょっとずつしていってほしいなと思います」
感染症の広がりやすさを知ってもらう実験
最後に伝えるのは感染症のリスクについて。いかに気づかないうちに感染症が広がっていくのかを“水を使って”体験してもらいます。今回は河田アナが感染症にかかっていると仮定して、ペアでコップに入った水を交換して感染症がどう広がるか実験です。 (講演する大石真那さん)「まず、どちらかのお水を相手のコップの中に全部入れてください」 水を体液と見立てて、河田アナの水を別の生徒の水と合わせて、その後、半分ずつ戻します。これを繰り返すこと3人。感染症はどのように広がっていくのでしょうか。 試薬を入れてみると…河田アナと直接水を交換していない生徒まで色が変わる結果に。感染症の広がりやすさがわかりました。
「これから生きていく中ですごく大事なことなんだなって」
講演に参加した生徒たちはどう思ったのでしょうか。 (河田アナ)「1時間のお話を聞いてどんな印象を受けましたか?」 (中学3年)「これから生きていく中ですごく大事なことなんだなって。なので学べて良かったと思っています」 (中学3年)「考え方の変化であったり、新しいことをたくさん学べたので、1年に1回は講演会を受けたいです」 (河田アナ)「学校でこういう形で性について教わるというのは正直どうですか?」 (中学3年)「女子も周りにいるので恥ずかしいなというのはあるんですけど、学校の授業では教えてくれないことなので、しっかり聞いて知識を持っていかなければなと思いました」 (中学3年)「私も母親とかと性の話をしたことがあまりないので、このような機会でいろいろなことが知れてよかったです」