「暴走して失格裁定」絶体王者リネールに”世紀の暴挙”。柔道ジョージア選手の愚行に仏メディア断罪「完全にひねくれた愚か者」【パリ五輪】
3度目金メダルも、準々決勝が”物議”
母国の英雄が3度目の戴冠を果たすも、怒りは収まる気配がない。 現地8月2日、柔道の男子100キロ超級決勝は地元フランスのテディ・リネールが世界ランク1位のキム・ミンジョン(韓国)に3分44秒、払い腰で一本勝ち。2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ大会に続き同級で3個目の金メダルに輝いた。 【画像】ジョージア選手が仏の絶対王者に”キック”をお見舞いした決定的瞬間 フランスに今大会最初の金メダルをもたらすリネールの鮮やかな一本勝ちに会場は大熱狂。トリコロールの旗が揺らめき、まるでコンサート会場のようなコールが鳴り止まなかった。 しかし、だ。この決勝の2つ前に英雄に負けた対戦相手の”大暴挙”が物議を醸している。 リネールは準々決勝でジョージアのグラム・ツシシビリと対峙した。勝負はリネールの鮮やかな一本勝ちで決した…はずだった。王者の快勝に会場が大きく沸いた直後、しばらく覆いかぶさったまま相手の襟から手を離さなかったリネールに対し、相手のツシシビリがリネールを蹴り上げ、寝転んだリネールに顔を近づけ何やら”言葉”をかけた後、あろうことかキックまで見舞ったのだ。 リネールは両手を挙げ、自身は何もやっていないとアピール。2人は軽くもみ合いながら立ち上がった後、リネールが会場を煽ったことに腹をたてたのか、ツシシビリが再びリネールに詰め寄ると会場は大ブーイング。審判が2人を引き離したあと、コールしたのはリネールの一本勝ちではなく、ツシシビリの「反則負け」を宣告。大荒れの決着となった。 最後は歩み寄り、軽いタッチを交わした2人だったが、ツシシビリは両拳を握り締めて握手を拒否。その行為に会場はさらにヒートアップ。引き揚げるジョージア選手に再び大ブーイングが浴びせられた。 無論、ツシシビリが犯した蛮行はフランスの怒りを買っている。欧州の大手スポーツ局『Eurosport』のフランス版は該当映像を共有したうえで、「グラム・ツシシビリが、テディ・リネールと一触即発。緊迫した試合」と報道。同選手の振る舞いに苦言を呈している。
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