SL 5色の光で彩り 釧路製作所でイルミ点灯
北海道釧路の釧路製作所(釧路市川北町9、羽刕洋社長)は28日、敷地内に保管している蒸気機関車(SL)「8722号」のイルミネーション点灯を開始した。 8722号は、1970年に閉山した雄別炭鉱と釧路を結ぶ雄別鉄道で活躍した機関車で、経済産業省から近代化産業遺産に認定されている。1980年から現在地に展示され、イルミネーションは2015年から始まり今年で10回目。 今年は小中学生を対象に実践型起業体験プログラム「釧路しごと探究部」の取り組みで、市内の小中学生が同社に提案したアイデアを取り入れイルミネーションがパワーアップ。発光ダイオード(LED)にピンクと黄色を追加し、工場の職場環境の要素「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」をモチーフとした5色で飾り付けた。 光陽小5年の前田暁良君(11)は「出来栄えに満足。また体験に参加したい」。鳥取中1年の富野龍翁さん(12)は「アイデア出しが大変だったが、実現してうれしい」と笑顔を見せた。 同社の大島巌常務取締役は「地域で営む企業として、住民に喜んでもらうことをいつも考えている。輝きを増したイルミネーションで冬を感じてもらいたい」と話していた。点灯時間は日没から午後8時まで。期間は来年の2月28日まで。
釧路新聞