【チャンピオンズC・激推し】いざレモンポップ退治へ!〝完熟〟ペプチドナイルに巡ってきたリベンジのチャンス
[GⅠチャンピオンズカップ=2024年12月1日(日曜)3歳上、中京競馬場・ダート1800メートル] 今年も多彩なパワーホースが揃ったGⅠチャンピオンズC(12月1日=中京ダート1800メートル)。主役は昨年覇者で、ここが引退レースとなるレモンポップだろうが…。同馬が日本を留守にした間に、国内を統一したペプチドナイルが春秋ダートGⅠ制覇を狙っている。勝ち時計が遅かったフェブラリーSも〝ある事情〟を鑑みれば、やっぱり強かった――。 単勝11番人気で番狂わせVを決めた今年のフェブラリーSが〝ホンモノ〟だったかの検証が必要だ。レースの前後4ハロンは45秒6→50秒1。落差4秒5の激流を4番手追走から、直線残り300メートル付近で持ったまま先頭に立って押し切ってしまったのだから、見た目は間違いなく強い。ただ、そんなハイペースで流れながら、勝ち時計(1分35秒7=良)は同日の3歳リステッド・ヒヤシンスSと0秒6しか違わなかった。海の向こう(サウジアラビア、ドバイ)に強敵が渡り、相手が弱かっただけの戴冠? それは軽薄な結論と言わざるを得ない。 レース後、武英調教師がこんな言葉を漏らしていたことにフォーカスすべきだ。「去年暮れから使いづめでしたけど、状態は良かったです」。前年11月のGⅢみやこS(4着)から1か月前後の間隔で使い続けての5戦目がこのフェブラリーS。「状態は良かった」と話した武英師だが、上積みがない状況でのV劇だった可能性が高い。そんな事情も重ねてみれば、やはり、「強かった」が正しいジャッジだ。 対照的なのはこの中間だ。トレーナーははっきりと「体調は今までで一番いい」と言い切っている。タイトルを得たことで、狙うべきレースに照準を絞って仕上げることができる現状と、模索しながら数をこなしていたフェブラリーS前とは過程がまるで違う。 前走・南部杯(2着)について「久々という感じがあったし、長距離輸送を考慮しつつの調整過程。力は見せてくれました」と評価する武英師。勝ったレモンポップの坂井が「相手はペプチドだと思っていた」と振り返ったことからも分かるように、この馬がフロックでGⅠを勝ったわけではないことを競馬関係者は知っている。 フェブラリーS当時、すでに「距離は2000メートルまで大丈夫」と宣言していたトレーナー。「トモに力がついてようやく本格化してきた」という完成度100%のデキなら、今度はレモンポップも退治できそうだ。
東スポ競馬編集部