小中学生の不登校が過去最多約35万人 元不登校YouTuberゆたぼん「学校だけが学びの場じゃない」多様化する中で学校に行くメリットは
小中学生の不登校が11年連続で増加した。文科省によると2023年度の小中学生の不登校は34万6482万人。10年前の2013年度は11万9617人で、実に3倍近くにまで増えた計算になる。不登校の理由は多岐に渡るが、「不登校の要因分析に関する調査研究 報告書」によれば、児童生徒の回答1位は「不安・抑うつ」が76.5%、2位が「居眠り等」で70.3%。以下、「体調不良」68.9%、「宿題ができていない」50.0%、「学業の不振」47.0%と続く。 【映像】30年で5倍以上!小中学生、不登校の推移グラフ また教師と児童生徒で回答に大きな差が出ているものもあり、たとえば「いじめ被害」に関しては、教師が4.2%に対し児童生徒は26.2%、また「教職員への反抗・反発」は、教師が3.5%、児童生徒が35.9%という結果も出た。 「ABEMA Prime」では小学3年生から中学3年生までの7年にわたり不登校だったが、中学3年の2学期から学校に通い、現在は通信制の高校に進んだYouTuberゆたぼんとともに、現在の不登校について議論。必ずしも学校に行くだけが全てではないという価値観もある中で、不登校の是非を考えた。
■元不登校YouTuberゆたぼん「不登校は不幸じゃない」
ゆたぼんは小学3年時、学校に行くこと、周囲と同じことをすること、宿題をすることの意味などに素朴な疑問を感じ、教師に質問したところ満足の行く回答を得られず、宿題をしなかったところ、居残りをさせられ、かつ叩かれもしたことから始まり、その教師が「叩いていない」と親の前でウソをついたことなども重なり、教師・学校不振が募り不登校になった。その後「不登校YouTuber」として、不登校に関する様々な発信を続けてきたが、同番組でEXIT兼近大樹から「行かなくてもいいが、見ておいた方がいい」といった主旨のアドバイスを受け、中学3年の2学期に、7年ぶりに登校。現在は通信制の高校1年生で、かつ高卒認定試験では英語以外の7科目をクリアしているという。 ゆたぼんは、増え続ける不登校について「その子が学校に行きたくないのであれば、行かなければいいと思う。その代わり、学校に行かないのであれば、自分に合った学び方で学べばいいと思う。学校だけが学びの場かと言われるとそうではない。オンラインのフリースクールもあるし、ホームスクーリングで学べる。その子に合った学び方で学ぶのが一番良いんじゃないかと思う」と述べた。 また「不登校は不幸じゃない。これからも学校に行きたいのであれば行ったらいい。行きたくないなら無理に行く必要はないと思う。自分でやりたいと思う方法で勉強をしていったらいいと思う。人生の責任は誰も取ってくれない。例えば、学校に行けと言われたから学校に行って、良い大学に行けと言われたから良い大学に行って、良い会社に就職しろと言われたから良い会社に就職して、この人がうつ病になってしまったら、この人(それを言った相手)は責任を取ってくれるのかというと、取ってくれない。反対に学校に行くなと言われたから学校に行かないで、ずっと引きこもりになって、そうしたらこの人(それを言った相手)は責任を取ってくれるかと言ったら取ってくれない。人生の責任は本当に誰も取ってくれない。人生の責任は自分にしか取れないので、自分に合った方法で学んだり、自分のやりたいように生きるのがいいんじゃないかと思う」と、学校に行く・行かないも、しっかりと自分の判断をするべきだとした。