西野亮廣が着る、“染まらない”オトコのスタイル PART1
BOTTEGA VENETA/二面性を映し出す、ギミックシャツ
軽やかにおどけて見せたかと思うと、一変してどこか哀愁が滲む表情に。ランウェイにも登場したユニークなフランネルシャツを纏った西野さんは、まるでサイレント映画の主人公のように表情を変え、エンターテイナーとしての本領を発揮。素材やディテールに二面性を備えたこのシャツは、笑顔の奥にもどこかペーソスを感じさせる、染まらないオトコにこそよく似合います。 やわらかなベージュトーンのフランネルシャツは、オーストリア最古の織物メーカーから仕入れた上質なフランネルと艶黒なビスコースとの二重仕立て。背中から袖口までカーブを描くストームフラップが、後ろ姿を印象的に演出します。 手にしているのは、新作バッグ『カセット ランタン』。その名の通りランタンのようなコロンとしたフォルムが魅力です。艶やかで黒い、上質なカーフスキンを使い、お家芸のイントレチャート技法で仕上げたコチラが、コーディネートをリッチに格上げします。
■ Interview 「偏愛とエゴだらけだから、LEONは圧倒的に面白いんです」
芸人にして絵本作家、国内最大級のオンラインサロンを主宰し、絵本のみならず上梓したビジネス書も軒並みベストセラー。さらには、アニメーション映画の制作総指揮やニューヨークでのミュージカル制作、世界の子供達に絵本を贈るプロジェクトなど、多岐に渡る活動で世界中を飛び回る、キングコングの西野亮廣さん。 同調圧力による言われのないバッシングをはねのけ、未知の分野で果敢にチャレンジを続けるその生き方は、まさに染まらないオトコです。ユニークなビジネス哲学と先を見通す力に、多くのビジネスパーソンからも注目が集まる西野さんに、たっぷりと語っていただきました。 ── 本日の撮影はいかがでしたか? 西野亮廣さん(以下、西野) めっちゃ楽しかったです! 写真を撮られるのがすごく苦手で、これまで逃げていたんですよね。でも、今日は現場でスタッフの皆さんが、こうしよう、ああしようと、どんどん意見を出していて、すごく自由度が高くて楽しかったです。 普段着ないハイブランドの服で、ヘアメイクも攻めていたのでちょっと不安もありましたが、写真になると違和感がないのも発見でしたね。プロフェッショナルが集まってつくり上げていく、ものづくりの現場はいいですよね。 ── そう言っていただけて嬉しいです。さまざまなプロジェクトを手掛けられていますが、今後ファッションの分野に進出する予定は? 西野 やるならモデルですね! 今日の撮影で確信しました。今やっているプロジェクト全部やめて、モデルをやった方が絶対にモテます(笑)。 それは冗談として、撮影中ずっと考えていたんですけれど、雑誌やウェブメディアは、まだまだ可能性だらけですね。今日の撮影も使われる写真はたった数カットだけど、そのためにその何十倍も撮影するし、いいカットがいっぱいあるじゃないですか。この使われなかったカットが、世に出ないなんて嘘だ、と思って。欲しくてたまらない人がきっといるはずですよね。 アニメーションの世界も同じで、スタジオにはボツになった絵コンテやラフが溢れていて、ファンからしたらすごくもったいない。権利とか難しいことがあるからなんでしょうけれど、クリアできないのかなと。雑誌もアニメもまだまだ資産だらけだなと感じました。