中国CATL、炭酸リチウム暴落で売上高12.5%減も純利益は約2800億円増加:24年7~9月期
車載電池の世界最大手、中国の寧徳時代(CATL)は10月18日、2024年7~9月期の決算を発表した。売上高は前年同期比12.48%減の922億7800万元(約1兆9000億円)、純利益は25.97%増の131億3600万元(約2800億円)だった。1~9月の売上高は前年同期比12.09%減の2590億4500万元(約5兆4000億円)、純利益は15.59%増の360億100万元(約7600億円)となった。同日、CATLの株価は7.94%上昇して249.89元(約5200円)で取引を終え、時価総額は再び1兆元(約21兆円)の大台を超えた。 韓国の調査会社SNEリサーチによると、CATLの1~8月の車載電池搭載量の世界シェアは前年同期比で1.6ポイント上昇し、37.1%で首位だった。また、中国の車載電池業界団体・中国汽車動力電池産業創新連盟(CABIA)によると、CATLの1~9月の車載電池搭載量の中国シェアは前年同期比で3.1ポイント上昇し、45.9%でこちらも首位だった。 CATLの減収の最大の要因は、電池の主要材料である炭酸リチウムなどの価格下落で、車載電池の販売価格に響いた。電池材料など資源情報を提供する上海鋼聯電子商務が10月18日に発表したデータによると、電池グレードの炭酸リチウムの価格は前日比で1000元(約2万1000円)下落し、平均価格は1トン当たり7万2000元(約150万円)となった。22年11月の1トン当たり60万元(約1300万円)からは90%近くの暴落となり、現在は低水準で小幅な変動を繰り返している。 *1元=約21円で計算しています。 (36Kr Japan編集部)