三笘薫、久保建英がこの舞台に立ったら? CL準々決勝で目立った強力ウインガーたち
PSG対バルセロナ、アトレティコ対ドルトムントも互角】 レアル・マドリード対マンチェスター・シティは、そんな時代の流れを感じずにはいられない一戦でもあった。 つけ加えるなら、ネイマールが去ったPSGで看板を張るキリアン・エムバペもヴィニシウス型だ。ウイング兼ストライカータイプは新しい時代の主流になるのか。 2-2に終わったバイエルン対アーセナルも、レアル・マドリード対マンチェスター・シティ同様、互角の試合だった。こちらは4番人気対2番人気の一戦である。そしてそれぞれの勝者は、続く準決勝で顔を合わせる。こちらも接戦必至であることが予想される。好勝負必至。見逃せない戦いが続くことになる。 一方、5番人気から8番人気の4チームで構成されるもう一方の「山」も、接戦が予想される。PSG対バルセロナ(5番人気対6番人気)、アトレティコ対ドルトムント(7番人気対8番人気)は、スコアこそそれぞれ2-3、2-1と1点差がついたが、内容はいずれも互角だった。珍しい話である。 目立ったのは、5バックで戦うアトレティコ以外の7チームすべてに存在するウイングの選手たちだ。どのチームのウイングが1番キレているか。これまでに触れた選手以外にも、ウスマン・デンベレ(PSG)、ガブリエル・マルティネッリ、ブカヨ・サカ(アーセナル)、レロイ・サネ、セルジュ・ニャブリ(バイエルン)、ラミン・ヤマル、ラフィーニャ(バルセロナ)、カリム・アデイェミ、ジェイドン・サンチョ、ジェイミー・バイノー・ギッテンス(ドルトムント)と、強力なドリブラーがひしめいている。 日本を代表する左右のウイング、三笘薫、久保建英と比べてどうなのか。もし、ふたりがこのCL準々決勝の舞台でプレーしたら、どの程度やれそうか。そんなこともイメージしながら、以降の戦いに目を凝らしたい。
杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki