「厳しい言い方になるけど、経営者に向いてない」との指摘も…。不動産会社の経営者が「セクハラ軽視発言」で炎上。この件での”本当の被害者”とは?
どれだけ忠誠を誓った側近よりも、むしろ見知らぬ第三者のほうが、的確な忠告をしてくれていることもある。ネットユーザーからのバッシングの多くは、表現こそ口が悪く、あおり気味ではあるのだが、その根っこにある価値観は、意外とまっとうなことも珍しくない。 ある分野で成果を残した実業家であっても、まったく異なる業種で成功するとは限らない。再現性が確保できなければ、その成功体験も限定的なものになる。これをSNSに置き換えると、「主語を大きくしようがない」ことと同義だ。
SNS時代の経営者に必要なのは、ネットの荒波にもまれることを前提に、自分が「井の中の蛙」であるかもしれないと自問自答する謙虚さなのかもしれない。 ■その他の画像
城戸 譲 :ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー